【実名掲載】人気はあるが、社員からの評価が低い企業30社
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後編のテーマはとてもセンシティブな内容でした。
というのもこれらの会社の中にも当然、「生き生きと働く方々」も沢山いらっしゃり、彼らのやる気を削ぐことになることは絶対に避けなければなりません。
その中でもこのデータを出した理由は、「もしも自分の中に違和感を感じる部分があったら、それに嘘をつかないよう」ということ。私自身も大きな会社で働いていたことがあるのでわかりますが、名のある企業で働いていると
「人気のある企業=自分にも働きがいがあるはず」
と思い込んでしまいそうになるのも事実。
結果的に『天才を殺す凡人』に描いた世界になってしまう可能性すらあります。
このデータランキングは、そうならないように、その違和感から脱するような一助になったとしたら本望である、と感じます。Vorkers のクチコミスコアを生み出すのは一体誰なのか。
経営者なのか。人事なのか。
勿論、経営者や人事の責任は大きい。
しかし、クチコミスコアは同じ会社でも部署によって全く異なる。
一つの会社の中に、みんなが満足できる部署と満足できない部署があったりする。
では、その部署をつくっているのは誰なのか。
僕はその部署で働く一人ひとりなのではないかと思っている。
どこの会社のクチコミスコアが高いのか、低いのかを知ることも勿論意味がある。
でも、それ以上に自分が創り手として、より良い部署づくりに関わっていくこと。
それが大切なのではないか。
3月末に出版予定の「THE TEAM」では、そんな働き方や生き方を伝えたいと思っている。さらっと出してますが、今回の特集の「トロ」の部分ですね。満足度スコアが低い上位3社に取材を試みたが回答はないというところからも、この情報がいかにセンシティブかが伝わってきます。
対談中何度も満足度の低さは絶対的なものではなく、期待値ギャップなどの相対的なものであることを強調されていますが、産業医面談をしていても高ストレス者は期待値ギャップに苦しんでいることを実感します。
因みに決して待遇は良くないことで知られる有名建築家のアトリエ事務所などはそれでも門を叩く人が後を絶ちません。これはその事務所での経験がその後のキャリアで+になることを分かっているので待遇への不満は少ない。しかし多くの会社ではそのような採用力はないので、採用時に実態をそのままお伝えすることが難しいのかもしれません。
今までは「採用してしまえばこっちのもの」だったかもしれませんが、今は採用後の声も反映される時代、「盛ること」のコスパはどんどん低くなっているように思います。
因みに対談中、1位は組織2位は個、この戦略が使えないため3位以下はキャラを立てにくいという話を電博、三菱商事三井物産を例にお話しされていましたが、これは東大京大、財務省経産省なんかにも通じる話ですね。