ベネズエラ、ブラジル国境を封鎖 支援物資の搬入阻止
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マドゥロ政権に対立して自らを大統領と名乗るグアイド氏は、2月23日に支援物資を運びこんで分配すると公約しています。そもそも、背景として、マドゥロ政権の長年にわたる国営企業による極端な利権構造、その結果としてのハイパーインフレーションと通貨の下落があります。さらに食料をはじめとする物資の窮乏と難民の流出が起きています。
支援物資は国連や赤十字からもありますが、米国政府の空輸した物資はコロンビアで待機しています。しかし、軍と警察はマドゥロ政権がおさえており、国境や空港もおさえられています。コロンビアとブラジルから陸路で運ぶのは難しく、海路で運び込むのではないかという見方もあります。
マドゥロ政権は物資の窮乏を起こす失政で国民の支持を失っていますが、グアイド派も何も実績を示せていません。支援物資を運びこんで分配することで、正統性を示したいところでしょう。グアイド派には大衆的支持と動員力があるので、コロンビア国境に数万人で押し寄せて突破を図る、というのが本命のプランではないかともいわれています。
ベネズエラ大統領、ブラジル国境閉鎖 野党指導者はコロンビアから物資搬入目指す
http://www.afpbb.com/articles/-/3212347国民を巻き添えにした政争の観がいよいよ強くなってきたベネズエラ。国民の反発が、マドゥロ政権下で甘い汁を吸ってきた国軍の離反にまでつながるかどうか。
マドゥロ大統領は「ロシアから300トンの支援物資を受け取る予定だ」とも発言しています。欧米対中ロの代理戦争になるとやっかいです。The walls are closing in on Maduro—figuratively and literally.
〈和訳〉
マデュロ大統領への包囲網が狭まっている。
〈コメント元記事〉
https://www.bbc.com/news/world-latin-america-47325201