【3分解説】楽天が頼った、中国JDドットコムのスマート物流力
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JD.comの規模感は、日本ではどう考えても真似できないです。
自社の配達員が7万人というのは、さすが中国というところでしょう。
配達員が7万人いるにも関わらず、ドローン物流や無人配送ロボなどを駆使しているのが素晴らしいです。(山岳地帯特有の理由があったとしても)
物流センターを建てる上で、必要なのが仕様決めですが、日本の企業はたいてい人を介するようにします。それは、人でやった方が安定度が良くかつ安いからです。(ロボットやコンベヤなどはトラブルがつきものです)
だから、マテハン企業が100%無人化が出来る技術があるのに、その仕様は作らないです。
しかし、MUJINと組んで100%無人の物流センターを作ってしまうところがJD.comのビジョンの高さを感じます。
注目のコメント
やはり中国企業はスケールが違います。昨日楽天が提携した、中国EC2位のJD.comは、社員が17.5万人。うち、7万人が自社の配送員です。JDは「ほぼ物流会社」で、物流分野の研究開発もアグレッシブです。2014年にナスダックに上場した時に、アリババに強力なライバルがいることを知りましたが、ここまで「物流力」があるとは驚きました。
今後、楽天は、国内でのJDが開発したドローンや配送ロボットを使って、国内での実験を進めるようです。これまでよりさらに重いもの、さらに長い距離を運べるようになるとのことです。
【追記】土屋さんが指摘しているように、楽天は、ドローンで自律制御システム研究所と協業しています。今回、JDから買ったドローンは、自律制御システム研究所のドローンより、重い物を運べて、遠くまで飛べます。楽天としては、そのハードの良さも買ったようです。JDは自社を物流会社と捉えていますが、技術導入だけでなく、顧客志向の精神においても群を抜きます。
以前まさにこの無人配送の部署に訪問した時に聞いた逸話で、
「自社で抱える配達員に、配送した後の空いた手で5分間お客様のために使ってきて良い、としたところ、お客様の代わりにゴミ出しをしてあげたり、病院に行く子供をおぶってあげたり、色々な良いストーリーが集まり、みんながそれを競い合い、称え合いました。
結果、配達員が入れないような高級マンションでも、愛されているウチの配達員だけは中に入って部屋まで届けられたりするところもあるんです」
アリババが取り沙汰される中、この精神と配送品質で、日本人駐在員はジンドン大好きな人も多いです。是非この精神も併せて、楽天さんに取り入れてほしいところ。私は京東派で、その理由がこの物流です。
配達の速度もそうですが、配達員のサービスが素晴らしいです。我が家でネットショッピングを使って買うのは、炭酸水やワインなど重い物ばかりで、昨年の11月11日のダブルイレブンセールの時も、調子に乗ってワインを30本も買ってしまいました。それでもいつも元気よく持ってきてくれます。
我が家にいつも配達してくれている谷(グー)さんに「今日で我が家への配達は10回目ですね。いつも重い物をありがとう」とお礼を言ったら、「仕事ですから」とはにかんでいました。
これからもよろしく!