孫氏ビジョン・ファンド、出資のサウジなどが不満
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孫正義会長は直近の決算説明会でビジョン・ファンドのストラクチャーや主要条件についてかなり詳しく説明しました。GPはソフトバンクでサウジはLP。でも形式的にはLPであるサウジからの巨額の投資資金があってこその10兆円ファンド。NVIDIA案件の顛末も詳しく語られていましたが、投資実績が上がっているかどうかが不満が本当に顕在化するかどうかのポイントであると思います。現状は異常なリターンを上げている段階。こんな異常なリターンのファンドは稀。リターンには満足しているはずです。そして、投資実績に不満が出るようになった時、当該ファンドには利益相反等多くの問題があるなかで、存続は困難な展開になっていくものと予測しています。
なお、孫会長の決算説明会、毎回1時間半程度ですが、動画で見ることをお勧めします。四半期に一度はベンチマークしておくべき対象です。あとで書き起こしも公開されますが、動画視聴をお勧めします。> 「ビジョン・ファンドへの投資家は、ソフトバンクがまず自ら投資して、後にビジョン・ファンドに株式を移管するという手法にも不満を抱いている。」
典型的な利益相反取引です。ファンドの契約で当該取引を禁止しておかなかったのかなあ?(素人?)
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ちなみに、米系巨大投資銀行においては、①投資銀行が自身のバランスシートで企業投資をすることもあれば、②投資銀行が運用するファンドで企業投資をすることもあります。ですが、①から②にアセットを移したり、その逆の取引は、NGです。社内のリーガルから「ファームとファンドの利益相反があるから、そんな取引はダメです」と怒られます。
金融業は信用商売なので、お客様(ファンドへの投資家もお客様)の信用を毀損しないように各種の契約やルールを整備していますソフトバンク(SB)とビジョンファンド(VF)とは、構造的な利益相反が多くあり過ぎる。先ず第一にSBとVF双方が投資をしていること。SBが儲かり、VFが損をしたら、当然VFの投資家(LP)からは、不満が出る。もう一つは、孫さんは、上場企業の社長でもある。株主とLPどっちを優先すべきかの問題が発生する。ちなみに、グロービスは、VCも運営するが、双方の利害関係をクリアにしている。(株)グロービスは非公開で外部株主はほぼ皆無で投資家利益の最大化に注力でき、(株)グロービスからは原則投資をしない。する場合でもファンドに優先権を与えている。