事業リスクと市場リスクの2軸で考える株式市場の棲み分け —日本の株式市場のあり方に関する試案
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事業会社で働いている立場だと、事業のリスクによって自社が株式市場で評価されることは理解できるものの、見落としがちなのが市場リスクです。
流動性が低いと、たとえ潜在的な魅力の高い株式であっても、運用額の大きな投資家の投資対象になりづらく、ボラティリティが高くなってしまいます。
流動性の問題は、スタートアップであっても上場を目指すのであれば直面する問題であり、現在検討されている資本市場の再編の議論も、決して他人事ではありません。
並存する東証一部、二部、マザーズ、ジャスダックの関係については、「事業リスク」と「市場リスク」で整理することによって、棲み分けの方向感が見えてくるのではないかと考える次第です。
なお、株式市場再編の要旨については、以下にまとめています。
https://newspicks.com/news/3677674/とても良い論考です。私の過去のNPコメントも記事で取り上げていただいています。「株価」だけでなく、「流動性」も同じくらい大切です。
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なお、流動性増やすの、大変です笑。私がCFOを勤める会社は、上場して2年が経ち、色々やってようやく機関投資家のユニバース(※)に入ってきたなあ、プライス目線を持った投資家様が株式を買っていただいているなあと感じています。足元では機関投資家との面談回数は増え、海外の機関投資家からも面談やコールのニーズを多くいただきます。
資本市場においては小兵であるため、IRは戦略的に、精力的に取り組んでいます。
(※)ユニバースとは、上場企業数3700社のうち、機関投資家が投資対象(候補)として継続的にモニタリングしている株式のこと。概ね500社程度と言われています
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参考: 1年前に流動性を上げるために行なっているIR上の施策についてコメントしたことがあります。
https://newspicks.com/news/2885202/