小島健輔の視点「ユナイテッドアローズのZOZO離れに何を見る」
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注目のコメント
さすがの分析で素晴らしいです。オンワードなりミキハウスなりがわーわー言っている分にはあまり気にしていなかった一方で、UAの件は結構大きな話だな、と感じてましたがここまで立体的には理解できてませんでした。
大きな流れとして、店舗とECを融合した本当の意味でのオムニチャネルの構築フェーズに移ってきているということで、特にC&C(クリック&コレクト)が重要になっており、それにはZOZOの不安定なBtoB事業依存では無理、という判断をしたということとのことのようです。ベイクルーズがトップランナーとは知らなかった。要チェックです流石のプロ目線の記事ですね。
ZOZOさん云々は置いておいて、何故、我々がオムニコマース機能を有するBOEM 2.0をローンチしたのか、何故、我々が店舗を有するブランド企業のM&Aをしたのか、の答えが集約されています。
また記事にある通り、自社EC売上が100〜300億円規模になれば自社運営化がベターなのは間違いありません。
しかしながら自社EC売上が数十億円規模ならば他社利用がベターで我々のターゲットは正にこの領域です。後半の分析が本質で、アリババによるニューリテール宣言以降、世界が急速にオンラインとオフラインがシームレスに融合した形へと変貌してきており、オンラインしかできないことは足枷となっている。
アマゾンやアリババは近年着々と物流を鍛えているだけでなく、店舗側も買収や積極投資をしてきており、それをしていないEC系の会社はここ数年で急激なブレーキになることが予想されます。
ZOZOスーツは本来オフライン側で店舗を持たないが故の弱みを解消する一つの方法論ではあるが、あくまで解決するのは一部であり、大変な勝負になるが、店舗や物流への投資をしていくか、他の店舗が抜けてもZOZOスーツを中心とするPBを中心に新世代のユニクロになるかが今後の路線で、現在の動きを見ると後者を主軸に据えていると考えられる。
そういう意味では既存レーベルの離反は想定よりも早かったかも知れないが、PBを強化すると決めた時から織り込み済みなのではという気がします。