ブラックロック元幹部の新ファンド、ブラックストーンが出資-関係者
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ニッキン投信(2019年1月14日号)に寄稿したコラム内でも述べましたが、業界全体として報酬率低下のチキンゲームに直面する資産運用会社ビジネスですが、ブティック型運用会社は比較的長い延命が可能だと考えています。
https://www.jamplatform.com/pdf/20190114.pdf
*日本金融通信社「ニッキン投信情報」(2019年1月14日号)より。同社の許諾を得て使用。
(以下、拙コラムより部分引用)
このような報酬水準低下のチキンゲームにおいて、比較的長い延命が可能と考えられるのが、大手デパート型資産運用会社と小規模のブティック型資産運用会社である。
前者の大手デパート型は、あらゆる種類のアロケーション判断の商品を取りそろえ、社内の投資運用及びミドル・バックオフィスリソースを最大限活用することで、ポートフォリオ当たりの②③コストを低減し、損益分岐水準を下げるという戦略を採ることができる。また、大手ブランドや販売チャネルにとってのワンストップ利便性をてこに、多様な販売チャネルを通じた残高増の推進力も期待することが可能である。
一方、後者の小規模ブティック型は、②アロケーション判断について、競合分析を通じた商品ポジショニングや、小さな運用残高を生かした希少性を狙うことにより、その付加価値と報酬率を高く維持することがある程度は可能である。また、販売面においても、取り扱い商品の種類が少ないため、販売チャネルとのコミュニケーションコストを抑制することができる。オータナティブ界の帝王ブラックストンはPEファンドに加えて不動産ファンドでも世界最大になっていることは知られているけど、最近ではファンドオブファンズ (FOF)でも世界最大の規模。お客様も何人かこのFOFに投資しているけど、外部資金断っているDEショーやトゥーシグマなどクオンツ大手中心に資金うまく配分して、とても安定したパフォーマンス
2億ドルのBlackstoneからの投資。とはいえ、最近ヘッジファンドのコスト競争も激しい。下記が英語記事で詳しいが、昔であれば5000万ドルほどで費用をカバーできたが、今は最低でも2億ドルほどは必要とのこと(個々のファンドのフィーレベルにもよるが)。
また思っていたほど資金を集められず、昔のような豪華な生活ではなく、移動にはLCCや地下鉄を使い、節制もしているところもあるとのこと。
https://bloom.bg/2B1khi6