UBS、コーポレートセンター従業員1万人のボーナスシステム変更
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UBSが、一部の部局でボーナスを査定・変動制から固定制に変更。
こうした賃金の制度変更は、多くのケースでコスト削減の道具として使われます。
ただ、(日本語の記事では欠落してますが)ボーナス支給額全体のパイの大きさは変わらないということです。
投資銀行のボーナスは、インセンティブ報酬のデザイン性が高いのですが、古い日本型の年功序列に類似した制度への変更は極めて興味深い動きです。【人事戦略デザイナイーの視点】(シマウマさんのご指名により)
最近の著書 ”「今のチームで残業を減らして生産性をあげろ! 」という無茶ぶりを解決する!” でも書きましたが、実は日本の年功序列式人事制度には欠点もありますが利点もあります。
それは、チームの一体感を醸成し、みんなで一丸となって進むというビジネスのやり方に適した制度であるということです。
最近世間を騒がしているグローバルリーダーの件からも明らかなように、上意下達式のリーダーシップ重視型では、そのリーダーの資質やマネジメントスタイル以上に、企業が成長することはありません。
今はやりのノーレイティングも、年功式賃金制度とつながる点があります。
影響を受ける社員の皆さんは、業績目標設定方式に長けた方たちでしょう。
内訳は、①本当に実力がある人、②課題設定が上手かった人(なるべく低い目標握りをすること)、③運が良い人 ④それらの複数要因 という方たちである可能性が高いです。
結果ではなく行動で評価するのが、最近の人事制度の主流になってきており、私もそのような方式に移行したい意思をお持ちの会社を、複数サポートしているのが現状です。
今後、この流れは外資系を中心に進むと思われます。
個人主義重視の欧米式人事制度が結果を出せずに、旧来の日本式人事制度に戻っていく様は、個人的には痛快な構図です。減給になるのか増給になるのかの言及はなかったですが、
年収550万〜1100万の方が多い中で月給の半分程度になるとのことなので25〜50万円のボーナスになる、って事ですかね(逆算すると)。