英中銀、ブレグジット不安などで成長率予想引き下げ 政策金利据え置き

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注目のコメント

• 井上 哲也

  野村総合研究所 金融デジタルビジネスリサーチ部　シニア研究員

  ・2019年02月08日

  記者会見では、当然のことですが、合意なき離脱となった場合の影響と政策対応に関する質問が多く提示されました。
  
  これに対して、Carney総裁は、FPCでの検討の結果として金融機関の頑健性は高く、金融システムに深刻な影響が生じる恐れは小さいとの見通しを説明しました。一方で、サーベイの結果として、依然として約半数の企業がこうした事態への対応を取っていないことに言及し、むしろ実体経済の混乱に対する懸念を示唆しました。
  
  その上でBOEにとって悩ましいのはポンド相場の急落のリスクと見られます。そもそも国内で高まっているインフレ圧力を加速するだけでなく、内需の頼みの綱である消費に対しても、実質購買力の削減を通じてマイナスに働くからです。