【実録】ブロックチェーン技術は、チョコレート産業を変えられる
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注目のコメント
Minimal山下です。
情報の非対称性がなくなっていく21世紀。
植民地時代の構造を引きずるチョコの世界で生産者の情報リテラシーを高めて、ワインのように第3極としてスター農家が生まれ、彼らのつくるチョコが一枚数万円で取引されるような産業イノベーションが起こすことは最もプリミティブな産業構造に変化を起こす事だと思います。これは南北問題、SDG’sを解決していく一つの手段だと思いますし、私は、それをビジネスとして成り立たせることが重要であると思います。正直まだまだ偉そうに語れるほど何もできておりませんが、地道に努力していきます。
生産者が良いカカオ豆を作り、私たちが適正対価で買い、上質なチョコレート体験として消費者に届け、消費者が価値に納得して購買する。そこから利益を出し、またより多くのカカオ豆を適正対価で買う。
という生産者、私たち、消費者の“三方良し”の状態を創れると、ビジネスインパクトとソーシャルインパクトを両立できるエコシステムができると思います。世界が少しだけ近づき、良くなって行く好循環の一助になれるように頑張ります。
ビジネスで言うと、10兆円以上とも言われる巨大なチョコレート産業のビジネスプロセス上流の良質なカカオ豆の流通総量を押さえる事はそのままその市場へのアクセスや更には新しい市場創造の手段として極めて重要で、私たちの長いスパンの事業のKPIは取り扱える流通総量です。
今回は生産地側のお話に割とフォーカスして取り上げて頂きましたが、個人的には同じくらい面白いのは、消費地側でのビジネス創造であると思います。新しく起こる上質なカカオ豆の市場の上流を押さえる事はかなりビジネスポテンシャルがあると思うので、いつかそんなお話皆さんにお届けできるといいなと思えるインタビューでした。
後藤さんを始め、NPs編集部の皆さん貴重な機会をありがとうございました。
皆さんこれを機会にぜひMinimalのチョコレートを知って頂ければ嬉しいです。
https://mini-mal.tokyo/products/valentine2019ワインでも高級ワインと廉価ワインの第三極として小規模だけど作り手の顔が見えるヴァンナチュールと言われる自然派ワインがブームです。チョコレートに関してもやはり現在我々は「顔」を欲してるのだなと感じました。
都知事選では都議会のドン内田さんの「顔」が見えた事で話が急展開し始めました。「顔」は時に話を分かりやすくドラマチックにし過ぎてしまう副作用があります。
しかしこと食べ物、特にワインやコーヒーやチョコレートのような嗜好品は、本来は「物語」と相性が良い分野。その中でもワインなどと比較してチョコレートの物語には私自身あまり関心が持てずにいましたし、そんな方は少なくないのではないかと思います。つまりチョコレート業界にはまだまだ「顔」が足りていないのかもしれません。
今度は紅茶に浸したマドレーヌの香りから記憶が蘇るプルーストの小説のように、カカオの香りを比べながらグローバル経済やブロックチェーンに思いを馳せてみたいと思います。ミニマルのチョコで、私がもっとも美味しいとおもったのは「COLLABORATION」という、タンザニアのカカオ豆を使ったチョコレートです。青りんごのような甘酸っぱい味がして、猛烈に美味しい。もう在庫はないんですが、また食べたい。
チョコレートの異端児である山下さんへのインタビュー最終回では、なんとブロックチェーン技術について語ってもらいました。カカオ農園に足を運んでいるからこそ、そこでお金のやり取りに問題があったり、カカオ産業全体の経済的な格差などに気づき、それを変える可能性があるブロックチェーン技術の可能性も肌で感じることができるのでしょう。
個人的には、世界のスター農家たちに、ミニマルの仮想通貨(トークン)をもってもらい、その収益を還元したいというアイディアに一票を投じたいとおもいました。その時は、ミニマルのチョコレートのファンにも、ぜひトークンをバラまいていただきたい(笑)。
ぜひ異端のチョコレート起業家のインタビュー最終話を、ご一読ください。