【実録】なぜ安価なカカオ豆が、素晴らしいチョコレートに化けるのか
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Minimal山下です。連載2回目ありがとうございます。物事には多面性があり、どの面に光を当てるかの違いであると思います。ある面からみれば今回の記事は必ずしも正しいことばかりではないかもしれませんが、私なりにカカオの質に向き合った一つの見解と捉えて頂ければ幸いです。
質の議論をするには、その大前提として量の問題はクリアしなければなりません。農家側に立つと、価格の問題、量前提取引は大いに批判されることがありますが、忘れていけないのはその結果私たちは安くて美味しいチョコレートが買えるわけです。
物事を白と黒で論じると当然白が正しいとなりますが、黒がいきなり白になる事はなく、黒から白になる9割以上の時間はグレーであるという事を学びました。
だから大前提買う際は、最低でも市場の2倍程度からですが、農家に対してシビアに品質評価して価格交渉をしますし、何でもかんでも高く買うことはしません。彼らにも消費国の経済の話もします。どこまで伝わっているかはわかりませんが(笑)
結局一時的にフェアトレードしても私たちが潰れれば意味がなく、大事な事は継続的に取引していく事。だからこそ真摯にモノづくりしてきちんと価値があると、皆さんに買って頂けるように努力し、真っ当に儲けることを考えています。自分たちの利益なしに取引する事は有りません。
だから私にとって農家はアーティストであり、ビジネスパートナーであり、時にシビアな交渉相手であるのです。
まだまだ何か偉そうに語れるほどではないのですが、現地現物を大事にしてそこで試行錯誤しながら学んだことをきちんと俯瞰して自分なりに昇華させていきたいと思います。
きちんと儲けないといけませんので(笑)、
これを機会にぜひMinimalのチョコレートを知って頂ければ嬉しいです。
https://mini-mal.tokyo/products/valentine2019高価なカカオ豆というのは、実はヨーロッパ流に加工することを前提に評価をされているものであり、必ずしもカカオ豆の素材そのものの味としてはベストではないーー。私は専門家ではないのですが、これはかなり衝撃的な話でした。
カカオという原料の「1次加工」と、チョコレート作りという「2次加工」が分離されているときは、このような評価で問題ないでしょう。しかしカカオ豆の原料そのものの個性を引き出すBean to Barの登場によって、カカオ豆の評価のあり方まで、多様になっているというのは非常に面白い話です。
何が高級であり、何が高級でないか。その根本を問いかけるようなチョコレートづくりの舞台裏は、さまざまな業界の常識を疑い、新しいビジネスチャンスを見出すための絶好のスタディとも言えそうです。
チョコレート起業家のインタビュー、ぜひご一読ください。こうしたストーリーを読むだけでも、脳内にカカオの香りが漂ってきます笑
勢いで、子連れで銀座店まで出かけてきました。
子どもと一緒にチョコレート作りのワークショップに参加したことがありますが、チョコレート作りは本当にたいへん。
それ以来、贅沢品だという認識を持って、噛み締めて食べています。
チョコレートにおける「Bean to Bar」の流れと、アパレルにおけるSPA隆盛は、時代の流れに合ったものだと思います。
品質とコミュニケーションの両面で、ブランドをコントロールすることの重要性。
銀座店では、チョコレートだけでなく、チョコレートアイスクリームとコーヒーもいただきました。
6歳の長女いわく
「美味しかった。普通とちょっと違う。普通はチョコレートの味しかしないけど、これは変わった味がする」
とのことでした。
店員の方にも優しくしていただきました。
ありがとうございました。