さよなら「銀行」!? 2019年4月から金融機関に起こること
現代新書 | 講談社
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コメント
注目のコメント
検査マニュアルとその過剰に厳格な検査時の運用が、2000年以降の銀行の与信能力を低下させたことに疑問の余地はありません。
自らが進んでリスクを取って限界的債務者に手を差し伸べるのではなく、アパートローンのように借り手にリスクを取らせて不必要な信用供与を行うような姿は、そのなれの果て。
与信管理上のミニマムスタンダードは必要ですが、よりリスク管理の自由度を与え、自己規律とそれに対する適度の監視のバランスが最も重要だと思います。変わらず存在し続けるために変わり続けることを選択できるかどうか。これまでその選択を避けてきた主体にそれが可能なのかどうか。
考えさせられることが多いですね。
ただ、一つ言えるのは、その選択ができなければ、遅かれ早かれ淘汰されることになるでしょう。逃げ切れる(かもしれない)人達の太鼓持ちをしている場合ではありません。
「「未来の金融」を選ぶのは、社内政治にうつつを抜かして企業官僚を気取る銀行員ではない。「計測できない世界」の価値を知るZ世代だ。」検査マニュアルは、是非、存続して欲しいと金融庁にお願いした銀行もあるとか。自分で考えて欲しいと、却下されたようですが。これが現状をあらわしていますね。監督官庁を見るのではなく、お客さまを見ないとです。