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睡眠引き起こす遺伝子発見 その名も「nemuri」

NHKニュース
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注目のコメント

  • エネルギーアナリスト/ポスト石油戦略研究所代表

    睡眠や眠気のメカニズムはまだ未解明な部分が多く、殆どわかっていません。マウスの研究などで、覚醒時にあるグループのタンパク質がリン酸化されることが関係しているとか、

    ‪人はなぜ眠くなるのか? 鍵は脳内タンパク質の「リン酸化」にあり https://wired.jp/2018/11/27/why-you-get-sleepy/

    2017年のノーベル生理学賞にもなった、体内時計遺伝子が関係している、などという要因もありそうです。

    今回の研究は、ショウジョウバエの遺伝子スクリーニングで見つかった睡眠に関与するタンパクの遺伝子ということですが、この研究は、感染症への耐性と睡眠との遺伝子的な繋がりを示唆する具体的な発見と位置づけられると思います。

    睡眠と感染症耐性との関連は、カリフォルニア工科大のOikonomouが提唱している仮説で、今回はそれを立証する一つの証拠といえます。もっとも、よく寝れば病気を防げるということは、誰もが経験的に知ることではありますが、病気になると眠くなるという事が分子的な繋がりをもっているのかどうかという話です。

    今回のnemuriタンパクは、ラボレベルではバクテリアを殺す作用の確認と、ハエの感染症耐性との相関が確認されている様ですが、実際に直接の作用があるかとうかは不明です。また、このタンパクは魚類の抗菌ペプチドと似ているため、もしかしたら他の動物の睡眠/耐性機構と関連があるかも知れません。

    ただ、一つのタンパク質が複数の機能を持つことは普遍的にみられることで、ハエはたまたまかも知れません。感染症への耐性はこうした抗菌ペプチドよりも免疫系の方も重要なので、この発見を持って、睡眠と感染症の繋がりが明らかになったとまでは言えないでしょう。

    日本人の研究者が関与したことで、nemuriという名前が付けられ、注目されることになりましたが、こうした地道な研究の積み重ねによって、少しずつ自然科学は進歩していきます。

    ネーミングのセンスは研究にとって時として重要ですが、またあまりキャッチーな名前にし過ぎるとイメージが先行し過ぎてしまう諸刃の剣でもあります。

    有名なところでは、iPodに着想を得たiPS細胞や、視神経に関するビカチュリンタンパク、内臓逆位のハエの遺伝子サウザーなどがありますね。量子アニーリングやトポロジカル絶縁体も。


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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    遺伝子情報が簡単に解析できる時代になったので、これからは病気と遺伝子というテーマのみならず、より身近な生活習慣、人間の習性と遺伝子情報の関連性についても続々と研究が進められ、報告が上がってくるものと思います。

    記事が扱う報告はハエの遺伝子ですから、これが今後どう我々に影響を与えるかは定かではありませんが、人間の朝型、夜型と遺伝子の関連性を報告した研究も最近ニュースになっていました。
    https://newspicks.com/news/3635950/

    そちらにも書きましたが、遺伝子検査がより身近なものになる時代を前に、その活用、結果の取り扱いやその解釈にはそれ相応の注意が必要であることを、医療者のレベルでも一般の方のレベルでもこれからしっかりと啓蒙していく必要があると感じます。


  • サイエンスライター

    新しく遺伝子を見つけたとき、その名前は発見者が自由につけていいという暗黙のルールがあります。ショウジョウバエはこの文化(?)が特に盛んで、他にもメスに興味を示さないオスの変異体satori(サトリ、実はオスがオスを追いかける同性愛)、1つの毛穴から毛が2本生えるmusashi(二刀流の宮本武蔵)など、日本語が由来のものも多くあります。

    興味のある方は拙著『おもしろ遺伝子の氏名と使命』をご覧いただければと思います。
    https://amzn.to/2CUUp7D

    論文は有料なので全て読めませんが、紹介文には「a single sleep-promoting molecule encoded by a gene they named nemuri (Japanese for “sleep,” abbreviated nur)」(nemuri(日本語で睡眠、nurを省略)を名付けた遺伝子がコードする睡眠促進分子)とありますね。

    神経細胞から分泌される抗菌ペプチドなので、新しい感染防止機能がわかってきそうです。


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