ジェフ・ベゾスがひそかに投資する、無名のスタートアップ6社
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そもそもジェフベゾスはエアビーやウーバーに投資していますから、その慧眼は計り知れないものがあります。
そんな彼が投資している企業ですが、やはり今の市場のニーズに直接当てているというよりは、今後のトレンドを考えると確実に必要になってくるであろうものに対してベットしている印象を受けます。
早期の癌発見のための血液検査を開発してるグレイルや、うつ病を本人が気づくよりも先に教えてくれるサービスを提供しているマインドストロング・ヘルスなどが顕著ですよね。
後者などは、スマートウォッチなどユーザーを計測するデバイスが発達するにつれ、確実に必要とされることは間違いなくて、また精神の健康自体が今後注目される領域と、かなり確度が高いように感じます。「あまり耳慣れない企業ばかり」とありますが、どれも比較的有名なメガベンチャーです。出資ステージもシリーズBやCで金額も一件あたり$100m近いので、無名なシード期を支えるというよりは、医療、教育、アグリなど巨大市場に挑む、時間もお金もかかりそうだが成功した時の社会的なインパクトの大きいベンチャーに大きく張って支えるスタンスに見えます。
「ソフトウェアが世界を飲み込む」イノベーションのフロンティアはITに閉じず、いまやバイオ、自動車、食、宇宙などあらゆる産業に広がってきました。一方でこれら産業は往々にしてR&Dに多くの資金を要し、投資期間の足も長いため一般的なVCの資金では間尺に合わないケースもあります。ベゾス級に桁外れに成功した起業家の資金がグルっと回って、困難な課題に挑む起業家に桁外れの資金を投下できる強みがエコシステムとしてのシリコンバレーの強さだなと改めて感じます。投資家がが”ひそかに投資する”となると、それが個人的な投資なのか、企業としての投資なのかイマイチ判断つかず、中身を見てそれを判断することが多いのですが、amazonの場合はカバー範囲があまりにも広く、どれもamazonの新規事業になりうるので、判断が難しい。よく考えると、これってとんでもないことで、普通の投資家は専門分野や得意分野というものがありますが、ベゾスにはそれが無いとオールラウンダーということになります。一般的に知識って広く狭いか狭く深いかですが、ベゾスは広く深い。こんなとんでもない人だからこそ、amazonという企業が育ったんですね。