未来のテクノロジーは「破壊的革新」から「コラボレーション」へ
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クラウドコンピューティングの登場で、大企業が起業家と手を組むこと、そして起業家が大企業と手を組むことが、ますます重要になっています。
逆に言うと、今からたたき上げで追いつき追い越すには、資本の重要性がありすぎると言うことでもあります。
disrupterになれ、とよくベンチャー界隈では言われますが、小回りの効いたサービスをリリースしてベータ版を検証しながら戦っていくやり方は、実はもう大きな視点では限界に近づいているのかもしれません。おそらくポイントはこれです。
|未来のテクノロジーは、大部分が仮想空間ではなく
|現実世界に存在し、現実世界に特有の面倒さや
|規制の影響を受けるだろう。
現実世界のリアルサービスを実行するのは、これまでもこれからも大企業中心でしょう。でも、破壊的革新はまだ続きます。というより現実世界では、破壊的革新まだほとんど始まっていません。
破壊的革新の主役はデジタルプラットフォーマーです。大企業も含めリアルサービス実行企業はその影響下に入るでしょう。旅客運送のUberしかり、旅行のAirbnbやBooking.comしかりです。Amazonに至っては、どの業界まで支配下におくのか予想もつきません。
90年代に家電量販店が家電メーカーの価格決定力を奪いました。2000年代にコンビニがプライベートブランドでメーカーを単なるファブ化してきました。デジタルプラットフォーマーは、多くのサービス企業を、消費者トータル生活サービスの1パーツとして位置付けてしまう可能性があります。
コラボレーションは大事ですが、破壊的革新に目を背けるのは危険です。なぜなら、大半の大企業はデジタルプラットフォーマーにはなり切れず、最終的に新興プラットフォーマーにとって代わられるリスクが高いからです。