アプリで呼ぶと「自走する小型スーパー」が生鮮食品を玄関先まで配達
コメント
注目のコメント
昔あった小回りの利く便利さをテクノロジーで実現する、といった価値観はスタートアップのプロダクトに良くあるものの一つで、それ自体は素晴らしいのですが、今日リリースされた記事に対比的なことが書いてあって印象に残りました。
https://newspicks.com/news/3628332?ref=user_3778452
クラウドコンピューティングの登場で、大企業が起業家と手を組むこと、そして起業家が大企業と手を組むことが、ますます重要になっています。
未来のテクノロジーははるかに複雑でわかりにくく資本集約的であり、このような技術の開発に関しては、リソースに恵まれた大組織(政府機関を含む)のほうが、スタートアップよりはるかに優位なためです。
逆に言うと、今からたたき上げで追いつき追い越すには、資本の重要性がありすぎると言うことでもあります。
disrupterになれ、とよくベンチャー界隈では言われますが、小回りの効いたサービスをリリースしてベータ版を検証しながら戦っていくやり方は、実はもう大きな視点では限界に近づいているのかもしれません。玄関先までロボットが生鮮食品を届けてくれるサービスが、アメリカでスタートするとのこと。
しかも、カリフォルニア大学バークレー校では、キャンパス内でのデリバリーが、すでに実用化している。
そして最後の一文に、このサービスのエッセンスが詰まっている。
「昔あった小回りの利く便利さをテクノロジーで実現する。しかも、近隣の人々がそこに集えるような「コミューナル(共同社会的)」なものもこれで復活できる可能性もあるのではないか。」
ここでのキーワードも、やはり「コミュニティ」だ。ほんの20年くらい前まで、日本でも多かったですよね。毎日昼過ぎから夕方頃、駅から少し離れたベッドタウンの片隅に軽トラが来て、野菜を中心に豆腐やお肉なども販売する移動型店舗。それのハイテク版ですね。
アメリカに住んだことが有る人はわかると思いますが、アメリカってちょっとした買い物が物凄く不便です。軽食一つ買うのにも、わざわざ車を出して近くのスーパーやガソリンスタンドに行かないと変えない。アメリカでの生活に慣れていないと、晩ご飯食いっぱぐれるなんてことも十分あります。これは間違いなくアメリカ人の重大なペインなので、昔ながらの解決策を最新の技術でアップデートしたという感じ。日本に居たら思いつかないし、そもそも日本には必要ないサービスです。