インフルエンザ 患者約213万人 全都道府県で警報レベルに
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インフルエンザで神経系の合併症が生じるのは10万人に4人ぐらいの頻度と報告されています。毎年約1000万人の感染者が出ていますから、大体400人ほどは神経系合併症を起こしてしまう、ということになります。
このような合併症が生じるのは、小さなお子さんがほとんどで、必ずしも記事で指摘されるようなせん妄に限らず、インフルエンザウィルス自体による脳症、免疫反応による脳症など、複数の原因で異常行動が出現する可能性が指摘されています。
他のあらゆる熱を出す疾患で合併するために報道されませんが、この異常行動よりもはるかに高頻度で出現するのは、痙攣です。特に3-4歳以下のお子さんを持つ方は注意して経過観察をしていただいた方が良いと思います。
薬剤と神経症状の関連性についての現時点での解釈は、神経の症状を副作用と捉えるよりも、インフルエンザの合併症と捉えるのが自然な発生確率だ、ということになっています。見方を変えれば、薬剤を投与しても、合併症を減らせない可能性が高い、とも言い換えられるかもしれません。
また、成人の方で命につながる最も重大な合併症は肺炎です。慢性的な持病のある方や高齢者でその頻度が増加します。咳や痰が増える、胸が痛い、息苦しいなどの症状が出てきた、ないしは悪化してきてしまった場合には躊躇せず早めの病院受診をしてください。インフルエンザ後の肺炎は足が速く、今年ももう何人もの命を奪っています。マスクはインフルエンザウイルスをブロックできませんが、インフルエンザウイルスは湿気に対して非常に弱いため、
マスクによって口周辺の湿度を上げることに意味があります。
また、空気感染よりはほとんどが接触感染(感染者との直接接触あるいは汚染された手や物からの感染)なので、
手洗い、うがいをきっちり行うことですね。
私は経験上、マスク常備で手洗いを徹底しているので、街中や電車をバンバン使っていますが罹ったことはありません。
ちなみによくあるエタノール消毒は一部のウイルスには全く意味がないので、しっかり石鹸で洗うほうが良いです。