「銀行渉外担当 竹中治夫 大阪編」第72話「役立たず」
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経営者や仕事一筋の人の相談で実は多いのが、
大切な人とのセックスレスや、
大切な人にだけEDになったことが契機のものです。
その原因がとても分かりやすく描かれていて驚きました。
紐解くと性的ではなく普段の関係性?
ということに読む中で自然と気づかせられます。
相談時には浮気や不倫に至り、複雑化している状態なことも多いですが、紐解くと同じです。
この漫画を読んでいない人もいると思いますが、
竹中は過去に仕事一筋の時期があり、その寂しさから妻は浮気をし離婚に至ります。
どちらが悪いわけでもない、夫婦であればどちらも影響を与え合っているので、相互作用になります。
けれども今回の漫画で描かれているように、自分のせいで家族は壊れたと思っています。
そして、様々なことが自分の影響によって良くない方向性にいくかもしれない。
自分の力が足りないせいだ。
誰も幸せにできない。
そんな風にどんどん自分を責めていきます。
相手の影響ではなく、自分の影響のみで全てのことが起きている。
うまくいっている時は、その考え方でも、しばらくの間は上手くいきますが、傲慢に思われることは多いものです。
そして、自分の影響で全てが起きているというのは、物事がうまくいかなくなった時に、自分ばかりを責めて、
ストレスが多くなり、耐えられなくなります。
そのストレス負荷が多くなった時の表れやサインとして多いのが、大切な人とのセックスレスやEDです。
その流れがものすごく丁寧に描写されていました。
どうやってよくなっていくかというと
自分の弱さを認めること、
自分だけの影響で物事が成り立っているわけではないことを知ることです。
相手の影響があるということ、
それは相手の話を聞くことから始まります。
相手が話していても、自分の解釈を聞いていると、
相手が「信じている」と言葉では言っているのに、
「相手は信じてくれていない」という自分の解釈を聞いていることになります。
相手の言うことを聞いて、相手の言葉を信じることです。
自分の弱さを認めて、相手に頼ることで
大切な人との関係性は深まり、相手との性的な関係性も築かれていきます。
「自分の話ではなく、相手の話を聞くことから始めてほしい」
その大切さに気づかせてくれる漫画とも言えるかもしれません。