貼るだけで、窓が基地局に。ガラスをアンテナ化した理由とは?
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5Gで新たに採用されるミリ波帯(28GHz帯)は電波が飛びにくく、面をカバーするにはこれまでより数多くのアンテナが必要になる。
その多くのアンテナを景観に馴染ませ、いかに存在感を消せるか。記事にあるガラスアンテナやマンホールアンテナはその一つの解になるだろう。
問題はコストとアンテナ特性か。
価格が高くては数を入れられないし、電力損失が多くてはより多くの電力を供給してやらなければならない。
幸いドコモは天下のNTTだけあって、これらの研究に多くのリソースを割いてきておりノウハウは他事業者より蓄積されている模様。
将来的にアンテナの複数事業者による共有が一般的になってくれば、一本あたりのアンテナにかけられるコストも上げられるだろう。
まぁ、アンテナ好きとしては、アンテナアンテナしてる金属の棒にこそ萌えるんですが(笑)
ドコモのプレスリリース:
ガラスアンテナ https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2018/11/07_00.html
マンホールアンテナ https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2018/04/11_00.html
フィルムアンテナ https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/notice/2016/11/14_00.html
内閣府規制改革推進会議:
アンテナ共有 https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/suishin/meeting/wg/toushi/20180627/180627toushi02.pdf一般的にガラスの誘電率は低く、アンテナのカバーなどにもグラスファイバーが使われています。
とはいえ、高周波はガラスを通過する際に減衰します。厚さが増せば増すほど減衰率は増加します。減衰するということはエネルギーが熱に変換されているということで、大きな出力をかけるとガラスが割れることもあるほどです。
また、アンテナ素子となる伝導体も同様で、材質によって抵抗が増え、空中に放出される出力が小さくなります。
この辺りを技術的にどのようにクリアしているのか興味があるところです。NTTドコモ×AGCのガラスアンテナがすごい!
今までアンテナはビルの屋上や壁面に付けられていたが、景観重視の場所では設置が難しく、なんとか見えないところにアンテナを設置できないか…という課題から生まれたようです。
開発者の生の言葉が、このレポートに詰まってます。前回のtottoに続き、素敵なレポートをありがとうございました。