ライフネット生命、2Qの新契約件数は71%増 営業費用の積極投下が寄与
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なぜこのタイミングでタイムラインに出てきたのか分からないのですが、日本の保険会計のイマイチなところを説明されてますね。
そもそも、日本には保険会計という会計基準が存在せず、保険会社は通常のGAAP+保険業法に基づく準備金を計上するという会計慣行になっております。
そして、通常の会計基準は会社の経営成績等を適正に表示することが目的である一方で、保険業法は保険契約者保護がまずは優先されるので、責任準備金の積み方も保守的です。
また、新契約獲得コストについては通常のGAAP同様に支出時に費用計上するので、結果として保有契約に対して新契約獲得が多い創業期は赤字が続く構造になっています。これは、日本において生命保険会社に新規参入しにくい1つの要因ではないかと個人的には思っています。
なお、IFRS17では新契約獲得コストも含めて責任準備金のマイナスとして計上することができ、米国基準においてはDACという新契約獲得コストの繰延が認められているので、日本のような問題は生じません。
日本でもチルメル式で責任準備金を計上できれば、少しは解決できるとは思いますが、保険業法で認められていないため会計上採用できないという状況です。