プラごみ海洋汚染対策に「枠組み」 日本、G20で提案へ
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国連の気候変動に関する会議でも、最近、気候変動だけでなくSDGs全体を見ようということになっているので、プラゴミの話もよく話題になります。日本は1年間に約900万t廃プラが出ますが、そのうち約85%が有効利用されるとのこと。世界平均が約15%であることを考えると、日本がこの問題に貢献できる余地は大きいと期待しています。温暖化問題もそうなのですが、日本の問題だけ解決しようとしても全体の問題は解決しまないので。世界全体で海洋流出するプラスチックは年間数百万t、日本からは2~6万t。2~6万tも結構な量なんだからちゃんとしよう、と言う話と、それで問題が解決するかと言う話は別ですよね。
さらに言うと、いま話題になっているプラスチックストローやレジ袋だけ禁止しても意味ありません。こういう話、特にEUは「象徴的な何か」を見つけてそれを叩き、ムーブメントを起こすのは得意ですが、それに乗っかっても問題解決しないんですよ。プラスチックストローは、消費者の意識喚起にはいいtargetだと思います。でも、例えば日本の漂着ゴミのプラスチック製品のなかで、ストローを含むカトラリー類は0.5%(重量ベース。下記環境省の資料のP78)です。意外と魚網とかが4割を占めていたりします。
http://www.env.go.jp/council/03recycle/y0312-03/y031203-s1r.pdf
決して「小さいポーションだから、やらなくていい」ではありませんが、コストや消費者の負担の観点から実現性・実効性が高い取り組みからやるべきだと思います。海洋ゴミになってるのは不法投棄や誤って自然系に排出されてしまったものが大半で、家庭や企業から出されるプラスチックごみは適切に処理されているので問題ないはずです。
なので、プラスチック製品を多少減らしたところで問題解決にはならないでしょう。
むしろ自然界にプラスチックごみをいかにして流さないか、あるいはそれに対する罰則強化をすべきでしょう。排出対策を進めていただくのはもちろん大事だが、すでに地上と海上に廃棄、放置された古プラスチックの回収対策も強力に進めてもらいたい。島国日本は、領海上に浮遊するものはもちろん、島嶼部も含めれば長大な海岸線があり、打ち上げられたゴミを含めれば、膨大な排プラ蓄積がある。日本が清掃を含めたモデルとなって欲しい。