東電 洋上風力発電でデンマークの企業と協力へ
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小早川社長の決断、いいですね。
「洋上風力発電」を行うには海底基盤の建設や、海底に送電ケーブルを作ったりしなければならないはずで、技術面で先んじている国(デンマーク)の力を借りるのは必要なことだと思います。
ただ毎年1000億円規模の利益を出すとしても、建設費用の減価償却やメンテナンス費がどれくらいなのかは気になります。
なお、「海」というフィールドは、不安定な陸上より安定的に電力を生み出せるという点や、大規模な施設を作れるという点ではメリットがあり、「海流発電」も注目されていますよね。
この流れは脱原発に向けての新しい流れのように感じます。風力発電世界最大手のアーステッドの日本進出ですか。驚きです。
しかしデンマークと日本では洋上風力発電をする上で地形、風況の状況が大きく異なります。
①デンマークは強くかつ安定した偏西風が吹く。風量が安定しており、試算が立てやすく、事業が行いやすい。発電量が予想される方がビジネスとして進めやすい。
②日本は偏西風ほど安定した風は吹かず、台風が来る。風力発電は一般的に6m/s〜25m/sの間でしか操業できず、風が弱すぎても発電できず、強すぎても風車が破壊されるため止めるしかありません。風況はデンマークより不向きとされています。つまり同じような装置を作った場合は発電量がデンマークよりは少ない恐れがあります。
③日本には水深が深い地域が多い。水深が30mほどまではそのまま風車を地面に固定する着床式を使える場合が多いです。ヨーロッパでは着床式が主流。しかし日本では洋上風力発電に向いている水域が水深が100mほどである場合が多く風車を浮かす浮体式が主流になります。ヨーロッパで主流ではない浮体式のノウハウがアーステッドにどれだけあるか気になります。
デンマークと比較した際には日本の懸念点はいくつかありますが、それでも洋上風力発電を進めていくことが政府も掲げている日本の方針なので、今回のこの大きな提携は気になります。クリーンエネルギーのスローガンは素晴らしいが、現実的に原子力に頼ることは避けられない。旧型の原発は解体しつつ、比較的新しい原発を常に運転させた方が国益ではないか。さらに、原発産業を活発にしないと優秀な人材が危険な放射能を扱う業界に来てくれなくなる。東大クラスが扱ってた問題にマーチクラスで対応するのは危険だと思う