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同社の苦境は決して「不振」といった類いのものではなく、この業界変化に果敢にチャレンジし積極的に自らを変革しようとした「成長の痛み」と理解しています。ただその自己変革を財務とのバランスを欠くスピードで急激に進めすぎたのかもしれません。一方でこの業界激変に伴うサービス化、Saasシフトはどのソフトウェア会社もいつか経験する「死の谷」であり、対岸の火事ではないはず。この変革に成功例がアドビで、NPの特集がよくまとまっています。
https://m.newspicks.com/news/3415654/
あと、この膨らんだバランスシートでこの収益性・自己資本だと、株主の損失はもちろん、シニアの債権者にも手を付けないと再生は難しいです(一般論)。
レバレッジ経営の成れの果て。ノリでビジネスを拡大してレバレッジで資金調達した会社が回らなくなるのは、特に景気後退期に顕在化しがちです
基幹業務システム(ERP)には、2つの方針がある。
①ワークスアプリやSAPのような「パッケージ」を丸ごと利用
②人事・会計・調達などの各種SaaSの「サービス」を組み合わせる
昨今、各種SaaSが得意領域に特化することで、洗練された「サービス」が提供され、かつ、それらをAPI連携で組み合わせることも容易に。その結果、「パッケージ」より、組み合わせによる柔軟なシステムに、ニーズが集まっているのかも。
※厳密にはERPにもSaaS型があるが、本質的にはパッケージ
=追記=
企業としては、リンク先の三上さんのコメントにある通り、中途市場では同僚内でも色々噂があったけど、なぜか新卒市場で人気という、新卒採用ブランディングに成功してはず。
https://newspicks.com/news/2503464/
そして②が該当Pickだが2017年9月には、ポラリスからACAが取得(ACAは当時は住商系ファンドだったが、2018年3月に役社員の持ち株会社が住商から全株取得)。③が2018年6月の決算公告。ここでも約180億円の純損失を出していた。
外部的には相当厳しく見えたのだが、元々どういった勝算をもって投資をしていたのだろう?そしてここから売却するという点では、昨年も増資で債務超過を逃れていた状況を考えると、買い主がそもそも現れるのだろうか?
①https://newspicks.com/news/2503464
②https://newspicks.com/news/2524589
③https://newspicks.com/news/3419462
業績回復だけでも大変な状況だと思いますが、踏ん張って欲しいです!
自ら考えて動ける優秀な社員さんが多いので、乗り切って欲しいですね
裏返せば、日本企業の複雑に組み上げられた制度・仕組みのせいでもあります。BPRで一新してシンプルにできれば、ユーザ企業もITベンダもハッピーなはずです。しかし、制度・仕組みを変えたくないユーザ企業と、差別化要因・高額化理由として受け入れてしまうITベンダが、シンプル化を阻害してしまったように思います。
ユーザ企業目線に立つと「あれ出来ないの?これ出来ないの?」と言いたくなりますが、それは結果的に自分の首を絞めていることに気づきにくいです。スピードと低コストの大切さは、個々の業務を見ていては分かりません。
数十名のスタートアップが、バックオフィス業務を全部クラウドサービスに任せてやっているのを見ると、「これで良かったんだ」感があります。大企業ほど社内規則に縛られ身動きが取れなくなっていて、それが社内システム開発の際に顕在化してきたということもありそうです。
製品については、日本へはERPというのはあまりあってないんですよね。理由は簡単で日本は今の業務をITに載せ替えたがりますので、ERPの思想とずれちゃう。
ERPは汎用システムなのでシステムにオペレーションを合わせるとワークするのですが、日本は過去のものからチェンジできない人の方が多いのでコレが障壁になって良いシステムなのに自分たちが悪いのだが、使えない!て話になってしまい、カスタマイズの鬼になってしまうんですよね。スクラッチの方が良くないです?みたいな。