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中国の研究者が行なったとされるゲノム編集について、倫理的な問題はこれまで数多く議論されてきていると思いますが、私からは医学的な側面について補足させていただきます。

HIV感染の親からHIVが児に感染しないよう、HIVの感染経路となるCCR5という遺伝子に改変を行なった、それによりHIVの感染を防いだ、というのがアナウンスでした。一見医学的には正しいようにも見えますが、実はいくつかの重大な問題があります。

まず、HIVには薬物による確立された予防法があるため、安全性と有効性が確立された他の方法をとらない理由がないという点が挙げられます。もし他に予防法がなければ、研究テーマとして考慮される妥当性はまだ高くなりますが、この場合そうではありません。

また、CCR5という遺伝子は何もHIVの感染のために存在しているわけではありません。神経細胞の可塑性、学習や記憶に関連した遺伝子であることがわかっており、遺伝子改変による児の大脳機能へのリスクが強く懸念されます。

加えて、実際に合併症が発生した際に、そこからどのように児を救出するか、そのセーフティーネットも存在しません。

CCR5の脳での機能をここでご紹介しましたが、遺伝子情報解析が進んだとは言え、各遺伝子が体内でどのような機能を果たしているか完全に理解が進んでいるわけではありません。このような理由からも、ゲノム編集は慎重であるべきで、特に正常遺伝子の改変というのは現時点ではあってはならないことです。

将来の可能性として、ゲノム編集が臨床応用できるとしたら、生まれつき異常が出てしまった遺伝子を「正常な遺伝子になるよう修復する」ということに限定されるべき、というのが現在の有識者内での統一見解です。しかし、それすらまだ、乗り越えるべき倫理的社会的な課題が数多く残されています。

医学的側面についても同時にご理解いただければと思い、コメントさせていただきました。
当該法案は、まさに今政府閉鎖の理由となっている歳出法案のひとつです。テクニカルな話になりますが、壁の予算が決着しない限り、上院では審議される見込みはありませんので、これで成立といういわけではありません。一方で、記事の記述が正しいのであれば、毎年更新されている条項が単純に更新されるだけのようですから、歳出に関する議論が進めば、この条項も問題なく可決されるのでしょう。いずれにしても、現時点でこの問題について、米議会で盛んに議論が行われているわけではないと思われます。
アメリカ議会は予算案で揉めていますが、このあたりの規制作りは着々と進めていますね。日本ではようやくガイドラインができそうな段階で、周回遅れを感じます。
マックス・ウェーバーの著書のタイトルに「プロテスタンティズムと資本主義の精神」というものがあり、キリスト教の本来の姿が資本主義繁栄の源泉だとしています。

けれども「ホモ・デウス」の世界では、キリスト教の倫理がひとつのハードルになるのかしれません。実際、シリコンバレーの無宗教性が中国の在り方とシナジーがあるとされています。

是非を論じるのではなく、「宗教的倫理」から自由な位置取りこそが、遠い未来の姿だと展望します。
米国でダメでも中国でOKなら技術のアービトラージを産むだけ