「副業でNPO」は本業でのメリットになるか
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>NPO法人が組織として規模を拡大するなかで、事業会社の経営や組織マネジメントの経験者が求められる状況になりつつあります。
雇用契約と就業規則で統制が効く企業とは違うマネジメントの難しさがありますが、だからといって企業におけるマネジメント経験が必要ないかというと、私はそうは思いません。
先日の懇親会でも高校生相手に話しましたが、統制が効くはずの組織のマネジメントですら上手く出来ないならば、信頼関係に基づくNPOや任意団体のマネジメントは尚更おぼつかないと考えています。
その訓練をするために企業に就職するのは一つの手段として一考に値するかと。
なにせ、給料をもらいながら訓練ができるわけですから。
さらに言えば、そうして身につけた技能を社会貢献に役立てるのは、ある意味でのノブリスオブリージュではなかろうかと思いますし、それをすることで社会における自らの存在意義を再確認できるのは双方にとって良いことかと思います。
ただし、冒頭で書いた「異なる難しさ」という部分は謙虚に応じる必要がありますが。
注目のコメント
パラレルキャリアの中でNPOや他企業でも仕事をしていくというパターンはこれからもっと増加していくでしょうね。特に何か自分なりの社会的イシューを共に解決していくという意味では非営利組織のプロジェクトに兼務で入るのはその人のキャリア面でも人生における満足度の点でもプラスになると思います。
地域再生分野でも、民間企業(for profit)でバリバリ働く人が2-3年非営利組織(not for profit)でプロジェクトを成功させてまた戻るみたいなことがアメリカとかだと普通に私がこの分野関わるようになってから見てきたりしましたが、日本も雇用流動性が高まり起きてきそうで楽しみです。海外では、ビル・ゲイツやザッカーバーグをはじめ、非営利組織への支援が当然になっています。国内でも、スタディサプリを立ち上げた山口文洋社長はじめ、キリン副社長や、NTTドコモ執行役員といった皆さんがNPOを支援する取り組みをクロスフィールズさんが開始されて話題になりました(※)。今後、副業でNPOを支援することは広がるでしょう。
一方、NPO側の受け入れキャパシティに限界もあります。通常業務のようにNPO側へのお膳立てを期待するとうまくいきません。当面は企業人側が自ら課題発見し、自ら手を動かして課題解決することが求められます。米国では、コンサルティングファームでもマネジャー職以上でないと、NPO支援ができなかったりもします。企業人側にも相当の能力が求められることは知られるべきでしょう。
※ https://newspicks.com/news/3453851本業の為のNPOだけではなく、むしろやりたいことはNPOや社会的な事業なんだけど、その能力をつけるために一度営利企業で学びます、という人も多いです。綺麗事言いながら食ってくためには、能力も必要ですから。
いずれにせよ、社会課題の現場には「目的」がある。企業はもっと社会課題を見ないと優秀な人材が抜けていくリスクにさらされるでしょう。一方でNPOやソーシャルセクターの人材育成能力も問われる時代になってきてる。お互いに学べるところを学んで行ければと思います。