アルペン、突然300人リストラに至った裏事情
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本格的なギアでない限り、スポーツウェアとカジュアルウェアの境はほぼなくなりリーズナブルでシルエットもこなれた後者にシフトするのは当然。
そのかわりスノーピークのように強烈なライフスタイル、パタゴニアのような環境意識、カナダグースやノースフェイスのようなギアとしてのスペックを満たすアイテムをファッションとして取り入れる時代。
しかしここはトレンドとしてなので短命です。PB以外はどこでも買えてしまうものだろうから、今後はアルペンで買う理由を作ってゆく必要があるということです。商品の確認をアルペンの店舗でされてAmazonで購入されてしまうのは一番防ぎたいところでしょう。今後の小売業にとって必要なのは店舗数でも床面積でもなければ買う理由なのです。
PBの話をするとブランド品を私は取り扱っているのですが、マーケティングにおいて一番重要なのは顧客を理解することです。が、そもそもとして商品がイケテルかどうかをもう一度見てみた方が良いです。自分たちだけでは凝り固まって解決できない場合はクリエイティブディレクターを招致するのも良いと思います。まずは商品ありきなのです。ブランド品より安いよ〜“だけ”ではダメでしょうね。
そしてお店の話をすると、今までのように仕入れて並べてはいどうぞ!
というのはもう消費者に相手にされません。なぜならAmazonで買えるからです。しかも安く。
どうしたらよいのか?
ガラッと転換はリスクもありますのでできないでしょうから、自社の強みを使って編集を消費者中心にする事です。今はアウトドアのアルペンは調子良いようなのでそれも一つの編集です。編集は同じものを売っていても、高い値段でも買っていただけます。それは消費者がセグメンテーションされているからで、自主的に探している消費者は安く買いたい“だけ”ではないからです。
そして人です。
多分アルペンで長年働いている人はアウトドアが好きな人やマニアな人が居るはずです。それはコンテンツで強みです。そう行った人を接客だけで働いてもらうのではなくコンテンツとして利用すると良いでしょう。ワタシなどは「アルペン」という言葉を聞いただけで、ちょっとテンションが上がる世代。時代は変わるんだなーという感じです。こんなこと言うのもアレですが、「45~64歳未満の社員」が「希望退職で1割」居なくなっただけで、ビジネスが勝ちフェーズに行くわけでもないでしょうから、抜本的な改革やチャレンジの道をこれから歩まれるんでしょうね。期待したいです。