【JR九州会長】職場に「氣」を満ち溢れさせる5つの法則
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JR6社のうち、たしかに、山手線(JR東)と、東海道新幹線(JR東海)は、間違いなくドル箱です。
しかし、東北新幹線は、JR東日本にとっては、なかなかの重荷です。ビジネスニーズもそこまでないし(あっても東京ー仙台のみ、とか)観光ニーズも苦しい。(なので、東北に行こうキャンペーンは常に走る)北陸新幹線は良さそうだけど、金沢はJR西の営業エリアです。
つまりドル箱というのは、基本は「通勤通学」「ビジネス出張」というものに支えられている。
そこで、「持たざるもの」であるJR九州。
通勤通学も、ビジネス出張も苦しく、高速道路網が発達して、むしろ、バス路線の方が強い。
となると、「観光」に集中特化して磨くランチェスター戦略となるわけです。まさに、JR6社の中のベンチャー。
車両デザインは水戸岡氏が手がけ、地域産品を取り入れた意匠を凝らしたものを。(西陣織のシートとかだったりします)
窓を大きくとって、九州の美しい風景、雄大な自然が楽しめるように。
そして何より社員は、運輸業ではなくサービス業の精神を持つ。
ここが、「ななつ星」のベースにもある。
観光産業は、ハードとソフトの抱き合わせなので、他の各社が、水戸岡氏に車両だけデザインしてもらっても、なかなか一朝一夕には、スタッフのホスピタリティの精神は育たない。
時に、「持たざる者」は、「持てる者」よりも、強さを発揮する。
「グレートの最大の敵は、グッドである」とかいう名言もありましたね。
惜しむらくはJR北海道も、同じ戦略が取れると思うんだけどなぁ…!赤字の先には「夢がある」とビジョンを語りつつ、目先のコスト削減については、当事者意識を持ってもらうため、「数字を分解するという作戦」を取ったJR九州・唐池会長。その発想の背景には、駅構内のお饅頭屋さんのパートタイムの女性の存在があったというエピソードが最高です。是非、お読みください!
「僕は、目標の数字は分解して人に伝えることの大事さを、外食事業の社長時代に、JR九州が運営していたまんじゅう屋のパートの女性から学びました」
変革の立役者からは、現場の人に大切なことを教わったという話がよく出ます。
士気を高める狙いも少しくらいはあるかもしれませんが、本当のことなのだと思います。
現場から学び、自己変革ができる人こそが、変革の中心的役割をこなすことができるということでしょうか。
「会社を変えようと思っていますか? 自分を変えるんですよ」
と言ったのは、富士フィルムの変革を進めた戸田雄三さんでした。