創造と経営の接点「私は働く人々のために服を作りたい」ジョルジオ・アルマーニ
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ジョルジオ・アルマーニ氏に書面でインタビューをさせていただきました。ファッションデザイナーとしてのインタビューは多いですが、Forbesらしく、ひとりの人間、ひとりの起業家としてお話をうかがいました。
回答が来て、胸が震えました。
一代で巨大なメゾンを築きあげた氏の多角経営の秘訣。経営者とデザイナーの両方を務める人物だからこそ日々向き合わざるを得ない、クリエイティビティとビジネスの相克。
この言葉に最も感銘を受けました。
「創造性と市場の間に適切なバランスを取った場合にのみ、良い結果が得られます。それは二重の人生をやっているような感覚かもしれません。私の場合はまず創造的であり、そして次に商業的な観点からコレクションを判断し、ビジネス側にも立ちます。私はこの両者を、現実的かつ正直に融合させるように努力してきました」
女性のスーツに革命を起こしてきた寄り添ってきた彼の女性観。
そして知られざるパートナーとの永別。
全ての質問に大変丁寧に答えてくださいました。
Forbes JAPAN 2019年01月号「SPECIAL TALK」では氏とメゾンの歩みを年表付きで掲載致しました。
ご一読いただけますと幸いです。デザイン経営論というファッションなどについて学ぶ授業でアルマーニが自身の、当時異端であると考えられていた男女観を表現したスーツを作ったとの話がありました。デザイナーは自身の考えを服に吹き込む。素晴らしい。
最初は経営のことを考えなくても、自分の作りたいもの、好きなものを作っていけば、その思いが強いほどアーリーアダプターに出会えると思います。
それにしても経営とクリエイティブの両立は難しいと思います。需要を測りながらも、自ら作りたいもの提供していく器用さ、素晴らしいです