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うつ病治療の最先端:デジタル治療や麻酔薬「ケタミン」の可能性

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  • 総合内科専門医・循環器専門医 医長

    ケタミンはJ&Jがエスケタミンという点鼻薬の第Ⅲ相試験を複数行なっていて昨年の秋頃から結果が出始めています。有意差を出せなかったもの、既存の薬剤に上乗せ効果があったものなど。長期的な評価は全くできてませんが、既存の薬剤とは違った経路(NMDA受容体を介する)という意味で何年か前からうつ病治療薬として期待されています。
    ただし、現状では適応外ですし、評価は定まっていません。期待はされるものの、この話だけを聞いて飛びつくものではありません。
    また、うつ病、特に軽症〜中等症の方は薬剤の効果は限定的なので、その他の非薬物療法の併用を勧めたいと思います。

    デジタル治療という言葉は非常に広い意味合いを持ちます。LINEとM3の共同出資なども話題ですが、これは活発にやっていくのは間違いないでしょう。しかし、こちらもまだ期待といった段階です。薬よりも副作用や相互作用の懸念が少ないため、すごい勢いで臨床試験が進んでいく可能性もあるかと思います。


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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    ある病気に使われている薬剤を全く別の病気の治療に用いることを「drug repositioning(ドラッグリポジショニング)」と呼びます。うつ病に対し、本来麻酔薬として用いられているケタミンを投与するというのはdrug repositioningのよい例です。

    高麗さんが臨床試験を紹介されていますが、これまでのdrug repositioningは思わぬ副作用への気づきをきっかけに行われるということが度々ありました。しかし、これからは遺伝子検査の時代です。遺伝子検査をしていく中で、全く別の病気と思われていた二つの疾患が実は共通の遺伝子異常を有していたという発見から、このようなdrug repositioningの研究が多数行われる可能性があります。

    drug repositioningでは、すでに長らく使用されてきた薬剤を用いるため、どのような副作用があるかが十分わかっており、コストも安く抑えられるメリットがあります。一方、製薬会社の側からは、お金になりにくいという理由で研究が進みにくいといった側面もあります。

    ケタミンをうつ病に使用する是非は別として、うつ病のような頻度の高い疾患では、後者の「お金になりにくい」という点もクリアされやすいため、今後様々な研究が進む可能性があります。



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