「カジュアルな服装OKの職場」で、着る服はどこまで自由でいいのか
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注目のコメント
プロフェッショナルにとって服装とはプロトコルです。異なる身なりの人は違うプロトコルなのでこの人とは仕事ができないな、となる。
例えばシリコンバレーはTシャツと短パンだ、と言いますが、その真ん中にあるサンドヒルロードのベンチャーキャピタリストは全員ワイシャツと革靴です。法律でも社則ですらもない。そこにいいちいち議論はない。
同じ投資家でも有名なYコンはTシャツ。なぜか。彼らはVCではなくアクセラレータだから。それがプロトコル。
常時30℃のくそ熱いシンガポールでも金融マンは全員スーツ。それがプロトコル。
そういうもの、それ以上でも以下でもない。語るだけ野暮。仕事に支障がなけれどんなスタイルでもいいと思う。短パン裸足にサンダル履きのエンジニアなんて夏場はごろごろいるし、何の支障もない。一方で営業が同じ格好したらこれは相手に対して失礼になるから(売るものにもよるけれど)、当然成績下がるので、そういう格好はしないだろう。世代に関係なく適切な服装を選ぶのは社会人の常識で、それを強制する必要はないし、それで成績が下がったら本人が損をすると言うことでいいはずなんだけどな。
私の働く米系企業では社員に対し「Unconscious bias(無意識によるバイアス・先入観)」は思考を画一的にし、イノベーションを妨げるものとして、その存在を認識しながら適切に対処せよ、という強いメッセージを伝えています。
これは具体的にどういうことかというと「国籍や人種、学歴、職歴、性別など、本質でない要素で、評価を決めないこと。共通した評価軸を持って、見える成果と結果を正当に評価すること」であり、私個人としては、「服装」とはその「本質的でない要素」の一つのように考えています。
例えば採用面接をする場合において、候補者が何を着ていたか?など気にしたことがありません。おそらくTシャツにデニムの方もいたと思うのですが、その人を採用にしたか不採用にしたかも覚えてないです。
さらに言えば、職歴に関しても「この人はこういう経験があるから、きっとこの分野が得意なはず」と決めつけることも、極力しません。聞きたいことがあれば面接で聞き、そしてその回答の内容に対し、採用有無を判断します。なので面接で何を聞くか、非常に頭を使います。
話は戻って、私が相手の服装を気にしない件ですが、もちろんこれは私が自由な業種・業界にいるためだとは思うものの、他のコメントで「相手が不快に思わなければ」「社内であれば」という条件付けをされている方が非常に多いので少々驚きました。
私個人の考えは、下のコメントの一つにあった中国でのエピソード「不快に思うほうがおかしいのに、何故自分が迎合しないといけないのか」に非常に近いのですが、まだまだ日本においては特殊な考え方なのだと、これまた認識し直し、適切に対処するべきなのでしょう。