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再生医療、商用段階に 膝治療でグンゼは軟骨再生

日本経済新聞
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  • 総合内科専門医・循環器専門医 医長

    変形性膝関節症。端的に言うと、膝関節の関節面にある軟骨が摩耗ですり減り、痛みを始めとした諸症状を生じる病気です。すり減った軟骨は再生しないため、当然加齢と共に増加します。

    日本では2500万人以上が罹患しているとされ、40歳以上ですの、男性の40%以上、女性の60%以上とも言われています。もちろんその全ての方々に治療が必要なわけではありませんが、非常に多いことがわかるかと思います。

    膝の痛みは運動量の低下につながり、ロコモディブシンドローム・生活習慣病へも影響します。QOLは低下し、運動量の低下は将来的な要介護度を予測する因子と言われています。

    ヒアルロン酸注射や人工関節置換術といった治療がないわけではありませんが、それでも運動機能の制限が残る方もいますので、再生医療が強く望まれていた領域であるのは間違いないかと思います。
    自己組織からの再生を促すことからiPS細胞のような細胞培養の時間を要しません。また、15週で生体に吸収されるとのことで、人工関節のように人工物感染を長期的には生じなくなるというのは非常に大きなメリットです。

    今後、市販後の成績が出てくるのかと思いますが非常に楽しみです。


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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    対象となる変形性膝関節症は、膝関節で最も頻度の高い慢性疾患です。膝の上下の骨の間に入ってクッションの役割を果たし、潤滑な膝の運動を助けている軟骨が、繰り返しの使用によりすり減り、こわばりや痛み、やがては関節可動域の制限といった症状を出します。

    加齢が最大の危険因子で、通常45-50歳以上の方に起こります。それより若い方の痛みは、通常けがによる筋肉や靭帯の損傷といった他の病態をまず考えます。

    夕方だけ痛むというような軽症の方では膝の体操や鎮痛薬、関節可動域が強く制限されるようなより重症の方には手術が選択されることもあります。

    この軟骨再生シート、どのような価格設定、どのような手法で埋め込むのかはわかりませんが、手術と比較し、低侵襲で比較的手軽に受けやすい治療になるのでしょう。

    該当疾患は比較的安易に診断がつけられやすいこと、疾患頻度が高いこと、従来治療と比較して価格が高いこと、手術と比較して手軽な治療であることなどから、治験で有効性が示されたのちに乱用されないかが懸念されるところです。仮にも手術を必要としますので、合併症のリスクが伴います。

    また治験で有効性、安全性が確立された後でも、例えば10年経た後に、発がんリスクのような長期の副作用の出現がないかも慎重に経過観察していく必要があるでしょう。

    長年の膝の痛みに苦しむ方への朗報となりえますが、合併症や費用対効果といった観点にも注視していく必要があります。


  • サイエンスライター

    10月に「再生医療JAPAN」という展示会が横浜パシフィコで開催されたときに取材しました。
    https://www.ics-expo.jp/saisei/ja/

    8社くらいインタビューしたのですが、どの会社も一社単独でやるよりは、スタートアップ企業との共同研究や買収などを通じてノウハウを蓄積していきたい、という印象をもちました。


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