スティグリッツ教授が警告、トランプ大統領のひどい経済政策と扇動政治の末路
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2016年の米大統領選挙時点からトランプ氏を激しく批判しているコロンビア大学教授スティグリッツ氏の寄稿記事(https://www.project-syndicate.org/onpoint/a-very-trumpian-year-by-joseph-e--stiglitz-2019-01?barrier=accesspaylog)
スティグリッツ氏は従前より、共和党に対して批判的であり、IMFを中心とした米国資本主義偏重のグローバル化について、格差を加速すると批判しているので、まあ彼としては平常運転ではあるのだが、これにトランプの「格差を利用したポピュリズム的扇動」というべき政治的態度が「トランプ・ブランドのフランチャイズ化」として世界各国にも拡がっていることを憂慮していることについては、個人的にもスティグリッツ氏と同じような危機感を感じているだけに、考えることは多い。
しかし、これを「ひどい経済政策と扇動的な政治」(plutocratic economic policy and populist politics)とか「邪悪で暴力的な力」(power of evil and violence)などと情緒的に批判するのではなく、populismに支配されている人たちでも理性的に理解できるような対話が必要な気がする。
いわゆるLiberalが全世界的に後退し、さらにトランプのフランチャイズ化が進行する中で、危機感を感じている人は少なくない。どうすれば軌道修正ができるのか、私自身全く分からないが、2019年そして2020年はその試金石になるだろう。畏れ多いですが、スティグリッツにしては雑駁な論のように感じます。他国のポピュリストを含めて、トランプが始まりのように論じても、どこにも辿りつかないのではないでしょうか。なぜトランプが選ばれたのか。リベラルとして、トランプを信じる人たちに何を提示できるのか。そういった議論を期待したいですね。