この連載について
プロピッカーなど各分野の有識者が日々ウオッチしている専門分野の「2019年」を大胆に予測。ビジネス、テクノロジー、政治経済、世界情勢、働き方など、各カテゴリーで2019年のトレンドになりそうなムーブメントや知っておきたいビジネスのヒントを指し示す。
この記事の著者 / 編集者
関連する企業
Netflix's relatively simple business model involves only one business, its streaming service.
業種
動画配信サービス
時価総額
37.7 兆円
業績
シェア
新規登録またはログインすると
チャートを見ることができます
新規登録する
ログインはこちら
この連載の記事一覧
【三嶋雄太】世界初が続々。再生医療のこれから
311Picks
【軍地彩弓】2019年以降のファッション業界に起こる3つの革命
508Picks
【カン・ハンナ】「一人メディア」で世界的人気を得る韓国の若者
177Picks
【曽和利光】「採用のプロ」になる為の技能と知識
332Picks
テクノロジーが発展する未来。人間の欲求は変わるのか
292Picks
【高橋祥子】生命科学の研究成果は「2025大阪万博」に現れる
220Picks
【井上一鷹】有効なテレワークは「ちょっといい?」の解放から
298Picks
【讃井康智】EdTechがもたらす働き方改革
204Picks
【高口康太】「怠け者エコノミー」が牽引する中国のトレンド
128Picks
【山田悠史】ポスト平成に起こる医療界7つの変革
299Picks
その波を約10年前から予見していた起業家で、ベストセラー著者でもある人物にお話をお聞きしました。スタートアップだけでなく、大企業をも巻き込んだネクストウェーブがすぐそこに迫っている様子がわかります。
ちなみに、御本人は近々、また来日を控えています!
自社の視点においては、「毎年、売り続けないといけないことから生じる不安定な業績」から「毎年、使い続けてもらうことから生じる安定的な業績」へ。
顧客の視点においては、「買うまでに注力されることから生じる不満足」から「買ってから注力されることから生じる満足」へ。
競合の視点においては、「いつでも代替できる参入しやすい市場」から「先行されたら代替できない参入しにくい市場」です。
ワンショットモデルからサブスクリプションモデルへの転換は一時の流行りとかそういうレベルの話ではなく、これまでのビジネスを一変する可能性のあるメガトレンドだと思ってます。
逆に、「単に課金型サービスにしても本質的にはそれはサブスクリプションではない」とも言っていますね。これも凄く同意します。
「9年前、私はセールスフォース・ドットコムの社員でしたが、セールスフォースがしてきたことは、究極的には、旧来のソフトウェアをディスラプト(破壊)するために、サブスクリプションモデルを取り入れたということです‥」。
スマホの登場がこの10年間の最大のイノベーションであるとすれば、サブスクリプションの登場、そして音楽と映画の配信サービスの成功は、おそらくこの5年間で起きた最も鮮烈なイノベーションだと思います。
製品ごとにマーケティング活動を行うのは効率悪い、と見なされていくのでしょう。
──なぜ、NYTはサブスクリプションに進めたのか。
「NYTの成功の裏にあるのは、それだけ人々がNYTがしていることに価値を見出したということです。彼らはそれだけのブランドを持っているし、それを差別化できたということ」
NYTの有料会員数は300万人。
英語圏の潜在ユーザー規模の大きさを考えてもNYTはすごいと思います。
日経新聞は60万人。
NewsPicksは8万人。
世界で英語を使う人口を20億人。日本語を使う人口を1.3億人と考えると、日経やNewsPicksの成長も素晴らしいとも思います。
読者を見て、読者を繋ぎ、読者をサポートし続ける。
もはや本は作らなくてキュレーションすればいいのかもしれない。
トヨタではなくウーバー。
もしかしたらサブスクが本当に当たり前になって、例えばスーパーやコンビニですらサブスクとかになると世界は変わってきます。そうなれば変動費ほぼゼロで生活でき、固定費が家賃とあわせて数十万円になっても良いです。
5年後、どういう世界になっているか楽しみですね。(消費者目線)
予見はあたり、今やサブスクリプションモデルが一般化してきました。顧客としっかり繋がる。それがサブスクリプションモデル。
広告モデルは古いし、破綻している、ひどい悪と断じています。やはり顧客との繋がりが薄いからでしょう。顧客との絆を大切にする企業はサブスクリプションを考えるといい。その際必要なのは、継続課金ですね。
ここに尽きると思う。
毎月定額払うというベースだと、それ以上の付加価値を毎月提供しないといけない、となるわけですから、単純に分割払いにすればよいというわけではないですからね。
そしてそれに合わせたコスト構造にしないといけない。
いま食品のサブスクモデルをブラジルで立ち上げようとしていたので大変参考になりました。
掛け声は前からあっても、所詮は
自社の製品が売れれば良い、という
発想になりやすい。これを戒めることができるか。
ここは日本の企業が踏ん張れるかの
試金石になる。