株式市場のバブル後30年、取り残された日本は最高値を更新できるか
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最高値38,915円は「砂漠へ行こう」と覚えています。
当時は世界全体時価総額10位以内の大半が日本の都市銀行だった時代。
日本企業がニューヨーク不動産買い漁り、ゴッホのひまわり50億で落札したりもしてました。
私の社会人/証券マン人生の始まりが平成元年/89年で、入社時の集合研修が豪華船舶で、初めて頂戴した寸志も50万入ってました。
先輩方の賞与は現金支給と言う事もあり、綺麗に見事立っていたものです。
その後バブルと言われる時代は何度も訪れましたが、スケールがまるで違う所感で、今回「トランプバブル」「Fintech(貧テック)バブル」なんて可愛いもので果たしてバブルと呼んでもいいものか..。
〜官民一体となった強烈なバブル到来に期待寄せる一方で、どこかの国でドカンと戦争始めてしまわないかと強い懸念も。今年、個別には上場来高値を更新した銘柄も多いです。また、TOPIXの配当込みでみると、今年の1月は、89年12月の高値まであと数%までに迫っていました。もっとも、TOPIXもこの間で銘柄数は2倍程度になっていたりで、中身は全然変わっています。つまり、指数は象徴的ではありますが、どの指数を見るかで景色も違ってきます。
日経平均株価が史上最高値を叩き出した1989年大納会。当時は国内の株式市場に過熱感があったのはたしかなことですが、その一方で、国内経済全体は当時の成長率やインフレ率を振り返って確認しても、適温の範囲内でした。それにもかかわらず金融機関に対する規制強化とともに金融引き締めを断行したのが長期低迷の端緒。
本質としてはまずデフレから完全に脱却し他の先進諸国並の成長率にまで単年ではなく複数年にわたって戻す、つまり国内経済を成長軌道に乗せることが第一ですね。そこを押さえることができれば、38,915円などは通過点といって良いでしょう。ただ、現実の政治動向などから推察するとそこが絶望的に近いので、結局夢のまた夢となってしまうのだと思います。
ちなみに日経平均株価は株価指数として見れば、寄与度の大きい銘柄の値動きに偏り過ぎているなど市場全体を反映しておらず、はっきり言って欠陥といってしまっても差し支えない代物。ただ、国内市場を代表する株価指数として、それこそ市場関係者以外でも認知され気にされている指数ですから、目安として今後も象徴的に語られるのでしょう。