利上げ停止を催促=米市場、景気減速を懸念
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某局でパウエル議長会見の同時解説を担当しましたが、景気減速に全く配慮しなかった訳ではありません。また、リスクの根源として、海外ばかりに目が向いていた印象を与えたことは事実ですが、国内の問題の源泉の一つが貿易摩擦にあるだけに、正面から取り上げにくかった面があるように見えます。
その上で、記事が示唆するような市場のネガティヴな反応を見ると、今こそ市場との対話が重要になっていることは明らかです。その意味では、最前線で重要な役割を果たすことが期待されるニューヨーク連銀総裁の現在の人選には、やや心配な気もします。
ウイリアム氏はパウエル議長を経済理論の面からサポートする趣旨での人事とされており、その意味では最適な人選ですが、ニューヨークの金融業界の幹部との人的ネットワークは不透明です。
こういう局面では、インフォーマルな形で話をすることで理解を得ることが不可欠であるだけに、そのための相互信頼の基盤を持っているかどうかが問われているように思います。それは中立金利引き下げての利上げですから、市場はサプライズですよ。
そのくせ長期の成長率見通しを引き上げてるわけですから、市場が疑心暗鬼になるのも仕方ないですね。ウィリアムズNY連銀総裁がフォローしても、瞬間しか効かない市場は、市場参加者が相当痛んでいる証左でもあります。利上げ後の下落が鮮明な以上、市場との対話がより重要になりますが、如何せん参加者はクリスマス休暇中でもありテクニカルにも難しい。次のメッセージが大切ですね。