実績ゼロのスタートアップと大手企業が育む「パートナーシップ」とは
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先日モデレータを務めさせていただいたイベントの記事です。
記事で触れられていない点で、印象的だったのは「大企業にあってベンチャーにないものはビジネスの大きさ」という点。新規事業のために組まれる大企業もいるとは思いますが、ヨーイドンで同じ位置で始めるならば、大企業の強みは資本力。
それよりも既存事業でボリュームを持っている領域で協業できることがベンチャーにとっては魅力。どんなに良い製品・サービスであったとしても使われないと価値が発揮できない。それをじっくり時間をかけるより、一気に使われて、また一気に使われることによって鍛えられる、これが大企業×ベンチャーの一番のWinWinの構図だと自分は思っています。
パートナーシップにあたって資本関係はどうすべきか、大企業側で内部の説得はどうするか。
スタートアップにとっても大企業にとっても、様々な示唆があるセッション・記事かと思います。モデレータではありましたが、何よりセッション自体を楽しませていただき、また多く学ばせていただきました。それくらいリアルも金言も含まれている内容だと思いますので、是非ご覧いただければ!本事例の成功のポイントは
ー トップの決断(リスクを取る覚悟)
ー ベンチャーと大企業の対等な立場
の2点があるかと思います。
ベンチャーとの提携にリスクはつきもの。「決めてから考える」ぐらいでないと進まないことが多い。これが決断出来るのはトップしかない。
大企業にとってベンチャーは「下請け」や「ベンダー」ではありません。競合をガチガチに縛る、実証実験ばかりでいつまで経っても本採用しない、などは起こりがち。ベンチャーと大企業のロジックや時間軸の違いを理解し、尊重する精神が大事と思います。オープンイノベーションの稀有な成功例とも言える、MUJINさんとアスクルさんの業務提携。当事者のお二人に当時のことを振り返りつつ、秘訣を語っていただきました。
ベンチャーがどのように大手企業の信頼を得るのか、だけでなく、大企業がどのようにベンチャーのポテンシャルをいかすのか、という非常に重要なお話をされています。そのノウハウの奥にあるのは、企業人としての「姿勢」「心構え」のようなレベルだなと感じます。
互いに事業を背負いつつ、然るべき距離で信頼しあう素敵な様をお届けします。