日本生命のRPA活用術、AIやBPMNでどう効果を最大化させようとしたのか
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大手生命保険会社の中で、いち早くRPA活用の取り組みを内外に向けて発信し始めた日本生命。
ロボットの入社式だけでなく、愛称(ロボ美ちゃん)も話題となりました。実務への活用が適量になっていないと「野良ロボット」が発生するのが懸案になるなど、まるで生き物みたいな扱い。
本来こうした取り組みは外部のコンサルなどの専門家を呼んで進める方法もありますが、このように実務の現場をはじめ、内部で常に「何ができるのか」を考えて適切なツールを探してくることができれば、特定のツールに偏ることなく幅広い手段で効率化を追求することができます。
企業保険は少量多品種の事務が多いにもかかわらず、保険料の水準からすれば基幹システムへの投資は抑制せざるを得ない領域。特に大規模な契約になると、契約先(企業)によって異なるオーダーメイドの保険制度になっていることも多い。外見上は独自色の強い事務でも、デジタル化した処理の部分ではどこまで標準形に近づけることができるか。そんなところもまた効率化の腕の見せどころです。BPMNを活用してフローチャートを作るというのは是非各社の内部統制監査に活かして欲しいところです。
監査的には、チェック機能にAIやRPAが増えるとキーコントロールの評価にITの専門家の関与が必要になることや、システムが年間を通して有効に機能している仕組みができているIT全般統制が整備、運用されていることが必要になります。簡単にプログラム変更できて、変更したログも管理されていない状態で、というのはマズいので、そういったルール作りも実施することが必要です。