中国がアメリカ・カナダを批判「裸の王様のよう」
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米国務長官は、中国によるカナダ人拘束は違法である、と主張しています。米中双方が、相手が違法な行為をしている、と批判しているのです。
中国は、決して法を理解していない訳ではありません。それどころか、中国の研究者等は国際法も非常によく研究しています。
しかし、中国の法に対する位置づけは、私たちとは異なります。私たちは、ルール・オブ・ロー(法の支配)という考え方をしていますが、中国は「ルール・バイ・ロー(法に依る支配)という考え方を基に法律を運用します。
日本や米国は、政府の活動も含めて法に則って行われるべき、と考えるのですが、中国は、共産党が統治し活動するために法を利用する、と考えるのです。
「法の支配」の下では、全ての人や組織は平等ですが、中国では、共産党が法を含め、全てのものの上に立つのですから、こうした考えになるのは当然かもしれません。
それでも、米国が、HUAWEI副会長の違法活動を、証拠を明示して立証することができれば、中国もこれに強く反対する根拠を失うでしょう。
ただ、中国はそれであきらめる訳ではありません。新たな法の解釈や、別の法律を持ち出して、米国を批判することになると思います。
また、中国が、米国とカナダを同時に批判し始めたのだとすれば、カナダを脅して米国との切り離しを図った工作には効果がないと認めたとも理解できます。
今後は、HUAWEIをめぐる問題が、米国と中国の貿易戦争に関係していくことになります。中国ではすでに、「長期戦に備えよ」という声も聞かれます。米中対立の構造は、まだまだ崩れそうにありません。中国政府が、「容疑の詳細と証拠の吟味もなく、逮捕に根拠がない」と主張するのは無理がある。
本件は、アメリカの引き渡した上で、早い段階で裁判を始め、証拠を開示するのが好ましいと思う。中国厳しくなってるなーさっさと柔軟な対応すればいいのに。
アメリカがそっぽ向けたら世界中が中国に関心がなくなるでしょう。アメリカの影響力はとてつもない。