【田中道昭】アマゾン近未来予測で、最も重要なこと
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注目のコメント
この記事を読んで改めて、人間の本能を、デジタルを活用しながら追求することが企業にとって如何に大切であるかが分かる。
アマゾンだけではない。我々もこれをやらなくてはいけない。それが唯一の生き残る道であり、マーケティング戦略において重要なポイントである。「デジタルシフトしたものは破壊的になる」―これが、「なぜ”アマゾンエフェクト“という現象が起きているのか」を読み解く大きな鍵です。アマゾンは様々な商品・サービスや事業をデジタルシフトしてきています。本をデジタル化したものがキンドル。キンドルによってデジタルシフトされた本というビジネスは、破壊的イノベーションを迎えました。
それではアマゾンのCEOであるジェフ・ベゾスはデジタルシフトの本質をどのように捉えているのでしょうか。
ベゾスを継続的にフォローしてきた私には、彼はそれをスピード、つまりは「アマゾン・スピード」と捉えているのではないかと思っています。デジタルシフトはスピードを確保することが大きな目的なのです。
ベゾスは、大切なことであればそれを何度でも繰り返し言うことでも有名ですが、その常套文句の一つが「Day 1」。
アマゾンの米国サイトの正式ブログの名称もDay 1ブログ。
ベゾスのオフィスがあるビルには必ずDay 1という名称をつける・・・
そしてベゾスは、常にアマゾンにとっては今日が創業日だ!と繰り返し述べているのです。
それは、彼が、アマゾンにおいて継続的にイノベーションを生み出していくために最も重要なことは、スタートアップ企業のようなスピーディーな企業DNAを維持することが生命線であると確信しているからだと観察しています。
「アマゾンの近未来を予測するために最も重要なことは何か」という視点で本稿をお読みいただけたら幸いです「最高水準」「アマゾン・スピード」「人間の本能」。
アマゾンにおける最高水準が進化し、テクノロジーが進化し、提供するカスタマーエクスペリエンスの水準が進化する、ということ。
四半期決算におけるベゾスの「Already Baked(もうすでに出来上がっている)」という発言や、短期収益にとらわれずに赤字をものともせず投資を続けてきたその姿勢に見られるように、ベゾスは常に先を見据えた動きをしている。
キャッシュレス社会への民間投資が進む日本においてアマゾン・ゴーが進出してきた時に、ユーザー体験にどんな変化がおこるのか、コンビニを中心に小売業界のプレーヤーがどう出るのかは興味深いですね。