アップルの2018年最大の戦略ミスとなった「iPhone SEの廃止」
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ではiPhoneの総出荷台数を見てみましょう。
iPhone 約370万台
iPhone 3G 約940万台
iPhone 3GS 約2300万台
iPhone 4 約4700万台
iPhone 4S 約9300万台
iPhone 5 約1億台
iPhone 5s 約1億1700万台
iPhone 5c 約3200万台
iPhone 6 約1億3700万台
iPhone 6 Plus 約2400万台
iPhone 6s 約7500万台
iPhone 6s Plus 約1200万台
iPhone SE 約500万台
引用元
https://wakuwakumobile.com/iphonehannbaidaisuu/
新型が出ない理由が分かる気がします。
5Cより売れてないのは意外でした。記事から離れるが、少し視点を変えて…
日本でこんなにSEが人気なのは、手の大きさだけでなく、「ひらがな入力」だと思っている。英語だと、どうあがいても両手で入力せざるを得ない。そうするとサイズが大きい方が基本的に打ちやすいし、片手での操作性は持ててスクロールできればくらいではないだろうか。
一方で、ひらがなだとSEだと女性でも片手でやりやすい(7だとできなくはないが、男性の自分で左右一杯くらい)。
ちなみに、今でもデザイン的には5/SEが一番美しいと思っている。面取りはされつつシャープなサイドエッジ、カメラも出っ張っていない。
新しいiPad Proはその点でサイドはかなりいいのだが、ただカメラが出っ張っている。
最近、Appleは無線充電のために裏側を金属ではなくガラスにすることにこだわっていると思う。でも重さや割れやすさ、そしてデザイン含めて、金属のほうが好き…今村 俊也さんが書いてくれているように、SEの需要は世界的に見て、あまり強いとは言えません。ただ日本では、昔から小さい携帯に対して強い需要がありました。古くは、PreminiやXperiaでもdocomo用のcompactモデルに人気がありますし、最近では、シャープのAQUOSの小型モデルに人気があります。
日本人の特異性を示すデータとして、中国のスタートアップのUnihertzがKickStarterでLTE対応の超小型防水スマホのサポーターを集めたのですが、サポーター5,310人中2657人が日本で、ちょうど50%を占めます。日本のスマホ市場の台数は、世界の割合で、2.7%位ですので、日本人の特異性が良くお分かりいただけると思います。
https://www.kickstarter.com/projects/jellyphone/atom-world-s-smallest-4g-rugged-smartphone/community
アップルが全世界の効率を考えてラインナップを構成する時に、日本の需要が無視されてしまうのは、仕方がないと思いますね。この記事を書いた方もマイノリティーなんです。
<追記>別記事でフィル・シラーへのインタビューがでました。
https://japanese.engadget.com/2018/12/13/iphone/
日本では小さい画面に対するニーズも強い。通勤や通学電車時に片手はつり革、もう一方の手でiPhoneを操作する人が多く、「iPhone SEのサイズ感が好き」という人があとをたたないのだ。こうした「iPhone SEが好き」という日本のユーザーの声はフィル・シラー氏のもとに届いているのだろうか。
それに対しては「いま最も人気があるのはiPhone XRで、ユーザーの反響も素晴らしい。iPhone XSやiPhone XS MaxのEdge to EdgeディスプレイやFace IDは、将来を見据えた技術とデザインです」と氏は言う。
つまり、iPhone XRなどでは持ちやすさを実現しながらも、ホームボタンを廃したことで6.1インチという大画面を実現。文字を大きくしても、表示できる文字量を維持し、さらに大画面で迫力あるゲームが楽しめる点をAppleはアピールする。「大画面こそ、スマートフォンの未来」と言いたいわけだ。