日立、最大8000億円で買収 スイスABBの送配電事業
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注目のコメント
日経のイブニングスクープ。前から交渉については報道が出ていて(下記)、本報道も確定ではなく開示もない(「最終調整に入った」)。
6000~8000億円という金額は、記事に出ている事業規模や利益率から考えると意外に安い印象。
https://newspicks.com/news/3468243
以下は、上記初報でのコメントの再掲になるが、ABBは、発電は2000年前後の経営危機の時に売却し、今は送配電事業のみ。そして、Siemensは発電・送変電両方持っていて、GEもAlstomとの2015年のディールで送変電事業を合弁化した。
日本は、日立と三菱重工が火力発電をMHPSで統合したが、送変電のピースは抜けている。それがAlstomのディールがあった時に三菱重工などが動いた理由。
火力発電は電力機器大手の経営に、現在は影を落としている。ただ送変電はどんな電力であろうとも地産地消が完全に進まない限りは必要だし、むしろ自然エネルギーが増えるほど、系統負荷は増えると思う。
そのなかで、日立が買収するにとどまらず、MHPSや三菱重工の送変電事業なども含めて、整理統合が進むのが本来進むべき道だと思っている(①は2014年のAlstomディールが最初に出てきたときのコメントだが、その頃からコメントしている点)。
日立は、記事にもあるが日本については送電設備についてABBと合弁を作り、関係を深めてきた(②、③)。
①https://newspicks.com/news/409807
②https://newspicks.com/news/746251
③https://newspicks.com/news/744574Ich gratuliere Hitachi.
Viel Erfolg.
おめでとうございます。
大変なインテグレーションになると
思いますが、成功を祈念しております。日立による海外の大型買収。武田/シャイアーの7兆円やソフトバンク/ARMの3兆円などあり、今回の8000億円という金額も、特に驚かなくなってきました。たしか2018年上期はクロスボーダーM&A市場で日本企業が金額トップ。
よくPMIが下手とか失敗の歴史とか言われますが、今度こそ日本企業にとってM&Aが日常の経営議題に上がる、通常の経営の選択肢として定着して欲しいです。前職でクロスボーダーM&Aにも携わっていましたが、買収される海外企業にとって日本企業に買われる良さも多分にあるなと感じたものです。買収先のマネジメントを尊重し任せるスタイルは、特に人のリテンションが大事なソフトウェアやサービス産業に適した面も。米国との関係に揺れる中国、サウジのスキャンダルな中東など変調の兆しがある中で、ジャパンマネーの存在感は一層増しているはず。日本企業には今こそグローバルを一層攻めて欲しいです。