PayPayが「100億円あげる」に踏み込んだ真意
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キャッシュレスの課題は「いつもの払い方」から「新しい払い方」に変化させるところで、変わるための動機形成。どんなことでも新しい事への第一歩目をなかなか踏み出さないのが日本人。今回のキャンペーンは実際に買う人に買い場を巻き込んで「使わせる」ことでそれを見事にクリアさせた。
この手のものを使わない層の人たちの深層心理として「これ大丈夫なの?」という感覚も「できた、簡単、買えちゃった」という体験に「お得に買えた」というポジティブな印象も残してる。しかも今回ビックカメラなどで普段現金かカードという支払いがメインの層に対してキッチリ使わせるところまでできてしまっているのがすごい。
さらにはSNSでの拡散や記事や報道された数などを考えれば
100億というのもプロモーションとしてはいい投資対効果になったのでは。ルーターのバラマキやYahoo!ショッピングの時もだけど、絶妙なバラマキで一気に土壌を作ってしまう、この辺りのやり方はなんというか、ソフトバンクグループのすごいところ。単なるパワープレイじゃなくて、いつもキモを外さない。
注目のコメント
今回のPayPayの100億円キャンペーンはマーケティングの観点から見て実に上手い。
そして実際の効果としても(自分のFBのフィード上限定の話だが)、自分が属する業界外で働く40-50代といった、スマホコード決済にこれまで大して興味がないけどお金はある、みたいな層が動いている。これまでと違いアーリーマジョリティ層も巻き込んだ動きになってそうな予感。この辺はソフトバンク/ヤフー陣営の得意エリアってのもあるか?
それにしても、ポイントバックすれば良いってもんじゃなくて、いかにうまくベネフィットを端的に(ベタに)訴求しつつつ、射幸心を煽れるか。かつてB2Cマーケティングコミュニケーションのプロを自認していた自分だが、改めてそのことに気づかせてくれた。先週金曜、ヤフー執行役員の志立さんがイベントでの挨拶で、「PayPayの100億円バラマキキャンペーンはすごい勢いなので、予定より早く終了してしまうと思います。みなさん、お早めに」と話していました。
キャンペーン終わってからの動向が気になります。
還元のメリットがなければまた現金利用に戻ってしまいそう。以前、CASHという中古品を即時現金化するサービスが、爆発的に流行りましたが、一瞬で消えました。瞬間的に沸騰したサービスほど、定着させることは、本当に難しい。
PayPayもポイント乞食(私も含め笑)が群がっている状況で、本当の意味での利便性や生活導線にフィットしてるとは言い難く、キャンペーンが終われば一気に引いてしまう危険性が高いです。
クレジットカードがなぜ普段使いになっているか、ブランド戦略も重要ではないかと。つまり、長く使っている人に、ロイヤリティを高める仕掛けを作る必要があります。