第2のニセコは生まれるか。皆川賢太郎のスキー産業拡大戦略
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たぶん、そういうことじゃないと思うな。ただ日本の雪山は世界的に見ても、特に北海道が降雪量、雪質でも世界有数なのは間違いないし、美味しいもの、風光明媚な観光地、アクティビティ、ナイトエンターテイメント全部揃ってる貴重な土地。ニセコは日本人の利権屋が打ち捨てた土地だったからこそうまくいった。インフラも全く整備されてなかった土地だからこそだ。日本人の利権屋が目をつけ始めたのでたぶんダメと思うし、連盟とかそういうの関係ないと思うね。残念だけど。
皆川さんが仰っていた15年前のニセコは、バブル期のどちらかと言うと後半に作られた見た目は豪華だけどソフトはなっていないホテルやスキー場の運営で、売りはパウダースノーだけだったと言うと言い過ぎですが、バブル期の残骸的なところがありました。当然、再投資案件としてはお買得で、スキー好きなオージーやイギリス人が目を付けたわけです。
彼らはスイスやカナダの本場のスキーリゾートを肌で知っていました。またニセコは決して大きくなかったことでコンセプトが街全体でブレなかったですね。
デフレの日本の中でニセコは確実にインフレの街です。
だから、日本人も良質な人材が集まります。ただ、残念ながら主導したのは外国人なので、地元に外見で想像するほどお金は落ちていません。モルディブのスキーリゾート版みたいなものです。
ですから、これから白馬、湯沢とスキーリゾートを作っていく時には、実は日本人、日本企業にはニセコの成功体験のノウハウはないので、ゼロからやらなければならないわけです。
そして中国にはそのノウハウはもっとないわけで、日本が中国までカバーしてスキーリゾートを作りウインタースポーツを欧米並みの人気スポーツに出来るかはやりがいはあるけれど、チャレンジだと思います。
私はカナダ、スイス共に夏もリゾート地として人気になっている成功事例を是非白馬なり湯沢なりで実現して欲しいです。スポーツビジネスでも野球やサッカーのように、見る人がやる人より圧倒的に多く、結果チームやメディア/スタジアムが儲かるビジネスと、テニスやゴルフ/マラソンのように、プレイヤーが多くグッズメーカーの方が全体に占める割合が大きいスポーツがあります。
ウィンタースポーツと一口に言っても、スキーとスノーボードは後者、フィギュアスケートやカナダにおけるアイスホッケーなどは前者です。
ビジネスと言っても何をやるかで全く変わるので、それを明確にした方がいいでしょう。
ここではその土地の事を主に言っていると思うので、それに関していうと、
日本のユーザーは人口現象でこれから減るので、必然的にインバウンドが重要です。
その場合、国を超えて雪山に行くわけなので、当全ハードルは上がります。
なので、必要なのは下記の二つです。
・1、ハードルがあっても行きたいと思う魅力
・2、ハードルを下げるためのユーザビリティ(空港とか英語表記とかそういう話)
1に関しては、雪質もですが、おそらくマスユーザーにとっては食べ物の美味しさとユニークさ、雪山以外のエンターテイメントが重要です。
2に関しては交通などの大きい条件を変えるのは大変なので、それが揃ってる所である程度強いプレイヤーの意向でサービス水準を揃えられる所が強そうです。
そう考えると、北海道か、東京から行きやすいところ(新幹線で直接行けるとか)が圧倒的にポテンシャルが高く、他は空港が近くにあって大手デベロッパーが権利を全部持っているような所じゃないと、結構苦労する気がします。