世界最高のデジタルバンク、シンガポール最大手DBS銀行はどこが凄いのか
コメント
注目のコメント
銀行は、危機感は持っていても、なかなか変われないもの。「伝統的な銀行ビジネスそのものは標準化され、変えるのはなかなか難しい」し、変わることへの抵抗感も強いです。そのなかで、別組織を作らず、組織を変える決断と行動をとったことは、なかなか出来ることではないです。
ただ、銀行の変化はこれからだと思います。もっと変わると思います。仮想的をIT企業にするともっと変わらなければならない。【デジタルバンクはこうすればできる】
シンガポール最大手の銀行DBSは、シンプルで冷静な現状認識と
アクションプランで、Development Bank からDigital Bankに転換した。
そのストーリーには、多くのヒントが隠されている。
①「銀行は銀行」、ではなく、お金を集められること、送金できること、資金を貸し付けられることこそが機能の束としての「銀行」であること。
②世界の巨大テック企業は、既にそれぞれのサービスに対して顧客がついている。つまり顧客獲得コストが極めて低く、すぐにでもそれら多くの金融機能を提供し、サービスを競争力のある形で始められる潜在力を持っていること。
③世界のトップIT企業の中で、アリババグループが唯一、それらのサービスをフルラインで行なって成功している。彼らは(ECプラットフォーム)淘宝網(タオバオ)などを通じた何十兆円もの市場を築く一方、最大の決済企業となっている。その意味で、GAFAはその方向に向かう途上にあり、DBSのような規模の金融機関にもグローバルなデジタルバンクの戦いを勝ち抜いていける可能性が「まだ」ある。
④ただし、そのために残された時間は無限ではないし、誰にもチャンスがあるわけではない。
GAFAやそれに準ずるグローバルトップ15〜20くらいのフィンテック企業(規模の大きなユニコーンを含む)と一握りのテクノロジー志向の強い金融機関グループが、新しいグローバルなデジタルバンクのトップを目指す覇権争奪戦の数少ない参加チケットを与えられているにすぎない。
だから、DBSは明確な計画を立てて、その方向に向かってまっしぐらに進んでいるのだ、と理解している。
日本の金融機関にそういった現状認識があるか、既存の金融機関以外のテック企業にそのビジョンと戦略はあるか?
誰がグローバルな戦いのリングに立つか?
経済・社会・金融のデジタル化は加速度的に進む。序盤の結果は5年以内に出るはず。世界最大のデジタルバンクが、いかにデジタル化を果たしかについて、ピユシュ・グプタCEOへのインタビュー記事
日本の金融業界に携わっている身として、大変学ぶことが多い
中でも、既存の銀行の歴史や既成概念に囚われないために以下のような発想法を用いていることは、自分も取り入れて学んでいきたい
以下、引用
われわれは常に「(アマゾンCEOの)ジェフ・べゾスならどう考えるか?」と自問することにしています。