日本の書店がどんどん潰れていく本当の理由
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肉屋さん、八百屋さん、カメラ屋さんが街から消えた様に本屋さんも早晩消えて無くなります。
「業種店は生き残って行けない」はマーケティングの常識かと思います。
それでも肉の需要も野菜の需要もカメラを希望する消費者も居る様に「本」を希望する消費者は、
これからも存在し続けます。
「本屋」と「取次」が変われていないだけです。
昨年、今年とジュンク堂書店、文教堂の創業家が解任され、他方ではトーハン、日販の書店への垂直統合も進んでいます。
トーハンも日販も本業は実質赤字で、人件費と運賃の高騰を考えるとこの赤字幅は、更に拡大することになるでしょう。
酒屋さんがコンビニになり、薬屋さんがドラッグストアになった様に、本屋も抜本的に変わって行かねばなりません。
その変革を担う者は、PL脳しか持ち合わせないテクノクラートには出来ない相談です。
出版界が強く求めていた書籍への消費税軽減措置も実際には見送りが決まりました。
書店再編最終章の幕が上がりました。
本に関わる全ての皆さまの日々の奮闘に心からのエールを送ります。
変化に対応出来た者だけが生き残って行けるのは、世の常です。
Amazonがそうしている様に「本を生活の入り口」と位置づけで本屋の事業規定を見直せば、
本を軸とする新たな「書店業」は、これからも必要とされて行きます。
しかしながら、本屋さんに残された時間は少ないようです。
「愚かさとは同じことを繰り返しながら、違う結果を求める事である」
by アインシュタイン我々のグループに渋谷のSPBSがありますが利益ちゃんと出てますよ。まあ小規模な蔦屋書店といった感じですけどね。街の文化的ハブとしての書店は知的な人が集う場所としてむしろ価値は高いでしょう。マネタイズの方法をちゃんと考えればいいだけ。昔は雑誌並べてれば委託販売ノーリスクでチャリンチャリーンだったので、思考停止な人が経営してるだけなんですよね。紙の本も書店も私の本は飛ぶように売れてますしね。
出版社のために新刊を並べる小売チャネルとしては、取次も書店も今や価値は無いので、衰退と言うよりも業態として一度潰れて業態転換が早く行われた方が良いですね。
問題は取次業種だけのせいなのか。パワーバランスを考えるとバリューチェーンをコントロールしてきた上流の出版社業界が諸悪の根源のような気もします。
似た例で言うと、化粧品業界も過去にメーカー系列の化粧品店と言う業態が繁栄し、そして衰退し、今はほぼ存在しなくなり、それに置き換わるように「ドラッグストア」という業界が存在しています。ドラッグストアは今のところネットにも拮抗して小売としての存在価値はあるようです。
書店の生き残る道は蔦屋書店のようなカルチャーや飲食との統合か、ブックオフのように中古にフォーカスすることではないでしょうか。新刊販売のチャネルとしての存在意義はもうアマゾンで十分です。すでにアマゾン自体がKindleに置き換わっていこうとしているので、もうそれ以下での争いには将来性はないですよね。バリュープロポジションを考えましょう、バリュープロポジションを。