「キャッシュレスオンリー」にする前に、店舗が考えるべき4つのこと
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韓国は90%、中国は60%、日本は20%。
これは支払い時におけるキャッシュレスの割合。
いかに隣国や欧米に比べて日本が乗り遅れてるのがよく分かりますね。
まぁお金の話にはシビアな感じが日本人らしいなとも思いますが。
そんなにシビアならキャッシュレスにすれば良いのにと私は思います。
実際キャッシュレスにするメリットって沢山ありますよね。
私も生活がいい意味で変わりました。
個人的に嬉しいのはATMに並ばなくていいことですね。
それはつまりATMを探さなくていいこと。
あとはお会計378円とかで財布の小銭を一生懸命覗き込んで探さなくていいこと。
照明が暗いと探しにくいですよね。後ろに並んでる客もなかなか見るに堪えないものです。
結局小銭が足らなかったら千円を出す。
なんてダサい作業でしょう。デキる女性が隣にいたら一瞬で冷められますよ。
そんな時、iPhoneでピッと出来たら逆に感度が上がって支払いも実にスマートじゃないでしょうか。
こんな超嬉しいことでさえ分かっていない人も沢山いると思います。
メリットを伝えたらもう少し広がるんじゃないかな飲食店などを運営する側にとって大事なことは、
キャッシュレス化することは客の動線の一部を変更しているだけであるということと、来店から退店までの一連のユーザー体験全てを考慮に入れないといけないということです。
単純に、帰り際お金を支払うところでキャッシュレス決済を行う、というような変化と、
注文してから料理が届けられるまでの間に自分の席でバーコードで支払いを済ませることができる、というような変化では、
お客の満足度も店員が使わなければいけない時間も違います。
支払い処理の効率性が向上する、あるいは安全性などに優れている、と行った機能自体のメリットに目が行きがちですがより抜本的な動線設計を実現できるということを忘れてはいけません。キャッシュレスオンリーの話がよく出ますが、そういうことを言うからキャッシュレス化が進まないのだと思います。キャッシュレス化が相当に進んでいる深圳でも、キャッシュレスオンリーの店を私は見たことがありません。キャッシュレスオンリーの人は、私を含めてたくさんいます。日本でキャッシュレスオンリーの店が一気にできるはずがありません。何か誤解しているのではないですか?
殆どの人はキャッシュレスで決済してしまいますから、キャッシュ払いの人がいても店側は人手を減らせます。これに注文のスマホ化を加えるとさらに人手を減らせます。店のサイズにもよりますが人件費を半分かそれ以下に圧縮した店はたくさんあります。そうした店でもキャッシュでの支払いを受け付けています。
ただ、そうした店では店員が少ないですから、支払いや注文取りを待つ時間が長くなるので、スマホ注文をしない人には不便になるだけです。そうした不便さもキャッシュレス化を進めていく後押しになるのです。