武田薬品工業、巨額買収議案可決 欧州大手シャイアー巡り株主総会
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7兆円の買収金額のうち新株の発行で手当てする4兆円のための決議は88%の賛成とのこと。
https://www.takeda.com/jp/newsroom/newsreleases/2018/20181205-8027/
バイオ創薬の大手であるシャイアーはよく他社に取られずに残っていたなあという印象です。
それも買収提案が公になる前の株価はEBITDA倍率で11倍だったため、"価値"どおりの価格プラスアルファで買えたとも言えます。
アルゼンチン代表のメッシがバルセロナへ渡り、身長が伸びない病気の治療ができたのもバイオの力。バイオにはまだまだ夢があります。
あのときの決断はさすが武田だった!と今回反対した関係者にも思ってもらえるように結果を出してほしいですね。第一号議案は開示によれば88%以上の賛成だったようです。株主は買収に伴う財務リスクよりも、MAしない場合のジリ貧リスクを最悪と判断したのだと思います。
Shireで時間とOPCFを稼ぎながら、武田側のパイプラインのビルドアップを待つか、次のMAを準備する形でしょう。サプライズなく可決。機関投資家として、代替案がない一部の創業家・OBの反対に乗っかる理由はなく、順当。
ちなみに、買収について医薬品業界では当たり前で、むしろ日本は遅れていた。
海外で起こっているから日本でもやるべきだという単純な議論にしたくはないが、医薬品は財としてグローバルなものだし、そのなかでの競争という観点では意識せざるを得ない。
元々、新薬の開発は失敗の方が多い。過去に開発に成功して稼いだ資金をもって買収を行うことは企業戦略として批判されるべきものではない。また資金があるからこそ、研究開発を進められるのも実際で、バイオベンチャーは多くが買収によるエグジット。そしてそのおかげで多くの人命が救われている事実もある。