MBAのコモディティ化が進むなか、単にビジネススクールを卒業しただけでキャリアのブランディングや給料アップにつながる時代になりつつありますが、本記事でも触れられているように、個々人にとって本質的な付加価値が何かということが重要になってきていると思います。 私自身の経験でも、ビジネススクールのMaster in Financeプログラムを修了しましたが、通常の転職を結局しなかったこともあり、キャリアのブランディングや転職につながったと感じることはあまりありません。 ただ、やはり30歳前後のビジネスパーソンとして多感な時期に異質な同年代のプロフェッショナルと交流し、多様な価値観に触れたことが自分の仕事観・キャリア観に及ぼした影響は非常に大きく、経験して良かったなあと思います。
キャンパスカフェテリアも、フランスだけあってか、フォンテーヌブローキャンパスは、デザートが凄いおいしい。そのためだけにでも、留学価値がありました。
なお、昔のMBA留学した人の話は、参考になる部分と、かなり時代遅れなのが混合しています。ビジネススクールも変化に対応して、カリキュラムもかなり変わってますしね。
授業もスキルや知識より、実際にチーム組ませてビジネスプラン出させて、投資家やメンターの前でプレゼンして、教授がほんとに出資したり。あと、仕事しながら通えるEMBAや、コーチングに特化した、これまた働きながら通えるコースも人気です。
INSEADは単にピシネスエリート養成というより、社会的な価値をどう出すのか問われる、ミッションドリブンスクールです。Business as a force for Good の標語を掲げ、何かと人生で出来ることを増やしてくれる学校です。(いつも文句ばかり書いてる私が褒め出すと、なんか、怖いけど;)
Ps それにしても、これを機に読んだのですが、ビジネススクール3#0記事、とてもよくできてますね。他の経済メディアにもいい刺激になるだろうと思われるくらい、しっかりつくりこんであります。hat off to NP!
MBAって刺激の宝庫なので、刺激欲しい = やりたいことが見えていない人にはおもちゃ箱のようなものです。
僕なんか、やりたい事が決まってないどころかただただキャリアをガラガラポンしたくて、自分1人ではほかにどんな業界があってどういうキャリアがあるのか分からなかったから、行ったら何かが待ってるんじゃないかくらいの相当な他力本願な淡い期待を持ってMBA行きました。若かったですね笑。
でもその結果、留学前には存在さえ知らなかったプライベートエクイティという業界に転身できてCEOやCFOみたいな方と沢山お仕事が出来て、その後は留学前は絶対に自分がそんな事やるとは想像もできなかった起業までやってしまいました。
人生は相当変わりましたけど、その1%も、留学前に認識していた「自分のやりたい事」には入っていませんでした。
人生そんなもんです。だからあまり深く考えずに行きたきゃ行けばいいと思いますけど。
追記: MBAに一番向いてない人は、行く前にコスパを色々考えて悩んでしまう人だと思います。人生を変える価値はプライスレスで結果も予想不可能なので、金銭的な換算はできないですよね。そこを割り切れない人は、それにお金と時間かけてしまう自分を肯定できないと思います。
私自身の経験でも、ビジネススクールのMaster in Financeプログラムを修了しましたが、通常の転職を結局しなかったこともあり、キャリアのブランディングや転職につながったと感じることはあまりありません。
ただ、やはり30歳前後のビジネスパーソンとして多感な時期に異質な同年代のプロフェッショナルと交流し、多様な価値観に触れたことが自分の仕事観・キャリア観に及ぼした影響は非常に大きく、経験して良かったなあと思います。
(参考:サントリー新浪社長インタビュー 12/3)
https://newspicks.com/news/3501787
(参考:【完全図解・保存版】MBA「7つの大変化」 12/4)
https://newspicks.com/news/3501788/body/?ref=user_121187
活かせるかどうかは自分次第。MBA留学は確実に自分を成長させてくれる。それを上手く生かして成功している人は何人もいる。
MBAを取得したからといって、すべてが変わるわけではない。有名大学を卒業するだけで、人生が開けるわけではないのと同じ。
目的意識をしっかり持って、自分なりに経験を活かすことが大事。それにすがるのではなく。
MBA留学しなかった人、できなかった人は、無駄に否定しようとしない。そんな暇があったら、自分の価値を高める。
MBA時代に、母親のパンプキンさんを4ヶ月、学生寮の近くに住まわせたエピソードも面白いです。私も大学の時にスペインに留学した時、パーティでいかに仲間を作っていくかが大事か体験しました。「母親を呼び寄せるほどの覚悟」というのは、MBAを成功させるためにすごく参考になると思います。ぜひご覧ください。
一般的にMBAは若く行けば行くほど良いと思われがちですが、特に英語に自信の無い人は、「発音はヤバいけど、話す内容がよいと思わる状態」で行ったほうが、一目置かれる率が高まるという指摘も新鮮でした。
海外MBAを本気で目指すなら、英語力と同時に、何を話すか、コンテンツの材料となる経験を積んだり、教養を蓄えるべきかも知れませんね!
一般的な日本の人事制度では、企業が半永久的に続くことを前提として設計されています。だからこそ人事考課による給与上昇がなだらかであり、年功序列的な価値観のもと管理職にステップアップしていくのです。
だからこそ、MBAホルダーに破格の待遇を提供することも考え辛いというのはMBAというシグナリングを獲得するための費用対効果の悪さに大きく影響を与えます。
学費が数百万が当たり前の中で人が流入するのは、単純に取得後に(グローバルに見れば)キャリアが明確になり、年収1000万円を超えるのが確実であるからですが、日本人に限ってしまえばそんなことはないですよね。
だからこそ講義に食らいつくインセンティブも構造上低減してしまう。それが国民性以上に効いている可能性もあるのではないでしょうか。
目的もはっきりしないままに行ってもダメだし、せっかく得た学びをキャリアに活かせられないなら、時間とお金を投資しても効果は期待できない。
責任を持つ人がいない、根回しカルチャー、ガラスの天井は、典型的な日本の組織が抱えている癌です。急激な経済成長とその貯金でなにも考えずに(考えたと錯覚して)成果がでてしまった時代から、考えても成果が出にくい時代に変化しているにも関わらず、組織も人も変われていないことが問題です。
危機感はあるけど失敗はしたくないという不安が、自分がジョブローテで在職している2~3年の間は穏便に過ごしして問題を先送りすることを許しています。
日本型組織でMBAホルダーを生かして処遇するには、大きくジョブ型への転換か別トラックの裁量のある特別部隊を作るかの2つですが、いずれの道も社内の反発や不平不満が起こるので、(自分は)触れたくないという状態なのだと思います。
危機感を持つ個人のマインドと実行できない(実行させない)組織のマインドに乖離があることが、組織として致命的な状況です。
ベンチャーにいっても、大企業にいっても、MBAにいってもどれだけ頑張れるかの方が重要で、全力を尽くせるのであればどこにいっても後悔しないと思う。
重要なのは、「ビジネスクールに行って、自分が何を得るか」ということです。結局のところ、その価値観に基づいて、留学中の自分がどれだけ頑張れるかです。