村田製、21年度に売上高2兆円・営業利益率17%以上目指す=中計
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毎年恒例、村田のインフォメーションミーティング、資料は下記。
去年の資料と比較すると、最初のスライドはほぼ変わらない(環境認識)が、
次に来る需要のスライドが去年はスマホだったのが今年は車載になっている。完全に注力領域としてはクルマにシフトしている印象で、また生産体制がそこに向けて重要というメッセージを個人的には感じた。メトロサークや電池も入っているが、次という感じなのだろう。
見出しの2021年度の業績目標については、今期予想が売上1.6兆円、営業利益2750億円(営業利益率17.2%)というもの。売上をここから4000億円増やすなかでは結構投資が必要なので利益率は伸びないという数値の組み立て。なお例えば2016年3月期は売上1.2兆円、営業利益2754億円(営業利益率22.7%)だったので、規模は大きくなっているが前ほど利益率は高くない。稼働に一定余裕があったり、新規のキャパ増の償却負担が増えている側面はあると思う(償却は約400億円既に増加)。
あと、税前利益ROIC20%という目標も出ている。ほぼ有利子負債はなく株主資本は1.5兆円ほど。ROICは色々な計算式があるが1.5兆円で計算すると3000億円(売上2兆円・営業利益率17%で3400億円)。メッセージとしては利益はほとんど株主還元して株主資本は膨らまさないということだろう。
http://bit.ly/2KGwjRE