ウクライナ大統領、ロシアとの「全面戦争」の脅威警告
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ウクライナをつい先日去ったばかりなのですが、そしたらこんな事が起きてる。。。現地にいると、怖い感じがしないのも、また怖いですね。しかし、こうしてニュースだけ見てると、一面的なウクライナの姿しか見えないような気もする。キエフだけいうと、実際は結構フツーの都市でびっくりしたんだけどなぁ。
注目のコメント
アゾフ海での緊張が大規模な戦争に発展しかねない、というシナリオは少し前からウクライナの報道で見られるようになっていました。ただ、果たしてロシアがこれで大規模な侵攻に踏み切るかといえば、今のところその蓋然性は低そうに思います。
ちなみにロシア語で戒厳令はвоенное положениеすなわち「戦争状態」を意味し、戦争への備えが国民の生活や人権に優先されます。ウクライナ本土でもそこまで事態が差し迫っているようには(傍目には)見えないのですが、実態は如何に。2014年にロシアが一方的にクリミア半島を自国領に編入して以後、アゾフ海の東岸、西岸、南岸は、ロシアが支配している。だが、ただ一つ、北岸のマリウポリはウクライナに属したままになっている。このマリウポリの港は、ウクライナ東部のドンバス地方(ドネツクやルハンシクなど)の供給拠点に位置するのだが、そのドンバス地方は、ウクライナからの分離とロシアへの併合を求める親ロシア住民の拠点になっている。ロシアとしては、当然、ドンバス地方の併合も狙っている。そのためには、何としてもマリウポリの港を取らなければならない……という戦略になるのだろう。ただ、プーチン政権の国際的孤立は深まっている。
先日のウクライナ海軍艦艇の拿捕事件を受け、ウクライナは戒厳令を発令。
両国間に緊張が高まっています。
ただ、即戦争になるかというとどうも怪しいところがあって、来年3月の大統領選での再選が危ういと言われるウクライナのポロシェンコ大統領が、この機に乗じてロシアの脅威を口実に国民の不満を外らさせ、戒厳令による非常大権で権力基盤を固めようとしているだけでは、という見方も多いようです。
ドネツクやルガンスクへの軍事介入でさえ、一応軍服や記章を外した隠れロシア兵を使う偽装をするロシアが、今更正面切って正規軍を投入する必然性は小さく、結局は両国の政治ゲームの一環に過ぎないのではないかと私は考えています。